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LinuC(Linux技術者認定資格)とは?難易度など試験詳細や資格取得できる勉強法を解説

公開日:2024/12/03最終更新日:2024/12/04

LinuCとは、Linux技術者認定資格とも呼ばれるLinux技術者に求められる技術力を証明できる認定資格です。

Linux技術者認定資格を運営しているLPI-JapanはLinuxやオープンソース技術者の育成とオープンソース普及のための支援活動

のために2000年に設立されました。


LinuCが出題される内容は仮想環境を含むLinuxシステムの基本操作などの初級者の内容からLinux、Windows、Unixが混在するシステムの設計〜保守まで実践的なスキルまで身につけられ幅広くなっています。


LinuCは民間資格ですがインフラエンジニアやバックエンドエンジニア、プロジェクトマネージャーなどはインフラ知識が比較的必要な職種であれば知っている/資格を保有している方も多いのではないでしょうか。また、就職や転職活動時LinuC資格の取得を検討している方もいるかと思います。


Linuxをはじめとしシステム開発に関する知識が幅広く必要である試験であるため「難しい」や「LinuCレベル2から一気にレベルが上がる」などの意見もあります。


さて、IT業界が急速に発達する中、LinuCを含む資格も同様にそのスピードに合わせて変更や改定しています。

そのため自分が調べた時と比べて変更や改定している可能性が高く、LinuCの資格詳細や出題範囲など現状を理解している方は少ないのではないでしょうか。


そんな、今回はLinuCについて解説します。

具体的にはLinuCの​​試験時間、試験範囲、合格率、難易度などの試験詳細からLinuCを習得するメリットやデメリット、LinuCの資格に合格するための参考書の紹介、LPICとの違いなどを解説します。


LinuCを現在勉強している/今後勉強する予定の方はぜひご一読ください。


特に記事をご一読していただきたい方

  • LinuCとは何かを知りたい方

  • LinuCの合格率や出題範囲、認定までの流れなど試験詳細を知りたい方

  • LinuCに合格するメリットを理解したい方

  • LinuCの資格取得におけるデメリットを理解したい方

  • LinuC合格のためのおすすめ参考書や勉強法を知りたい方

  • LinuCが役立つのかどうかを知りたい方

1.LinuC試験とは

LinuCはLinux技術者認定資格とも呼ばれるLinux技術者に求められる技術力を証明できる認定資格です。

Linux技術者認定資格を運営しているLPI-JapanはLinuxやオープンソース技術者の育成とオープンソース普及のための支援活動

のために2000年に設立されました。


2020年4月1日から提供されるLinuC試験では以前の出題範囲を大幅に改定し、クラウド時代のすべてのIT技術者に必須の認定試験になっています。

そのため、LPI-Japanが提供するLinux技術者認定試験を習得することにより、IT業界で継続して第一線で活躍できる知識を身につけられます。

LinuC試験のレベル

LinuC試験のレベルについて解説します。

LinuCには下記4つのレベルがあります。

  • LinuCレベル1

    該当試験:101試験(LinuC Level1 Exam 101)、102試験(LinuC Level1 Exam 102)

  • LinuCレベル2

    該当試験:201試験(LinuC Level2 Exam 201)、202試験(LinuC Level2 Exam 202)

  • LinuCレベル3

    該当試験:300試験、303試験、304試験

  • LinuCレベル4

    該当試験:SA01試験(LinuC System Architect Exam SA01)、SA02試験(LinuC System Architect Exam SA02)

・LinuCレベル1

LinuCレベル1(Version 10.0)は、仮想環境を含むLinuxシステムの基本操作とシステム管理ができるレベルです。

以下の知識と技術があることを証明しています。

  • 仮想マシンとコンテナを含むLinuxサーバーの構築と運用・管理ができる。

  • クラウドのセキュリティを理解し、安全に運用できる。

(引用:https://linuc.org/linuc1/)


LinuCレベル1(Version 10.0)を取得するには101試験と102試験の2試験に合格する必要があります。


LinuCレベル1は、「ITSSのキャリアフレームワークと認定試験・資格とのマップVer11r4」において「レベル1」と位置付けられており、同等のレベルには「IT検証技術者レベル1」や「ORACLE MASTER Bronze DBA 2019」などが存在します。

・LinuCレベル2

LinuCレベル2(Version 10.0)は、仮想環境を含むLinuxのシステム設計、ネットワーク構築において、アーキテクチャに基づいた設計、導入、保守、問題解決ができる技術があることを証明しています。

以下の知識と技術があることを証明してます。

  • Linuxシステムの設計、構築、監視、トラブルシューティングができる。

  • 仮想マシンやコンテナの仕組みを理解し、その管理と運用ができる。

  • セキュリティとシステムアーキテクチャの基本を理解し、サービスの設計、構築、運用・管理ができる。

(引用:https://linuc.org/linuc2/)


LinuCレベル2(Version 10.0)を取得するには201試験と202試験の2試験に合格する必要があります。


LinuCレベル2は、「ITSSのキャリアフレームワークと認定試験・資格とのマップVer11r4」において「レベル2」と位置付けられており、同等のレベルには「基本情報技術者試験」や「CCNA」などが存在します。

・LinuCレベル3

LinuCレベル3はエンタープライズレベルでの仕事ができる技術があることを証明しています。

LinuCレベル3は「300試験」、「303試験」、「304試験」と3つ試験がありどれか1つに合格することにより認定されます。


LinuCレベル3 300 Mixed Environment(300試験)


主に以下のスキルを身につけられます。

  • Linux、Windows、UNIXの混在環境でのシステムインテグレーションやトラブルシューティングができる。

  • 冗長構成でLDAP、OpenLDAP、Sambaを使ったシステムや認証サーバーを構築できる。

(引用:https://linuc.org/linuc3/300.html)



LinuCレベル3 303 Security(303試験)


主に以下のスキルを身につけられます。

  • Linux環境での認証の技術及びシステムセキュリティを考慮したシステム計画、構成、設計、構築、実装ができる。

  • セキュアなシステムにするために、ぜい弱性及びその対策を評価し、トラブルシューティングができる。

(引用:https://linuc.org/linuc3/303.html)

LinuCレベル3 304 Virtualization & High Availability(304試験)


主に以下のスキルを身につけられます。

  • 仮想化の概念と技術を理解し、Linux/OSSを使って仮想化システムを構築、運用する専門家であることを証明できる。

  • 負荷分散、クラスタ管理、クラスタストレージなどの高可用性のための技術をLinux/OSSを使って構築、運用できる能力を証明できる。

(引用:https://linuc.org/linuc3/304.html)


LinuCレベル3は、「ITSSのキャリアフレームワークと認定試験・資格とのマップVer11r4」において「レベル3」と位置付けられており、同等のレベルには「応用情報技術者試験」や「CCNP」などが存在します。

・LinuCレベル4(LinuCシステムアーキテクト)

LinuCレベル4は拡張可能なアーキテクチャを設計・構築ができる「プレイングシステムアーキテクト」としての能力があることを証明しています。

LinuCレベル4は「SA01試験」と「SA02試験」の2つ試験があり、LinuCレベル2の認定を取得している場合かつ、2つの試験に合格することで認定されます。


主に以下のスキルを身につけられます。

  • 分散システムの処理構造について、典型的なパターンの特長を理解し使い分けられる。

  • プラットフォーム/ミドルウェア/ネットワーク/ストレージについて、Linux/OSSによる具体的な構成を決定し構築・設定でき、クラウドサービスの機能を用いたりリソースを動的に確保するなどの構成も必要に応じて選択できる。

  • 非機能要件のそれぞれを実現するための要素技術を理解し、 Linux/OSSにより実践できる。また、クラウドネイティブな設計アプローチや開発手法を理解し、システムに採り入れられる。

  • 安定稼働と継続的開発を見据えた監視やテスト体制を設計し、また運用中のトラブル対応を主導できる。

(引用:https://linuc.org/linucsa/)

LinuC試験とLPICの違い

LinuCとLPICの違いについて解説していきます。

LPICとLinuCの大きな違いとしてLinuCは日本市場が求める技術変化への対応や品質維持を意識した内容の認定試験であり、LPICは世界共通資格であることです。


LinuCとLPICにおける試験の出題範囲は多少異なりますが、各試験のレベルや難易度などはおおよそ同じです。

また、どちらの試験を受験すべきか迷っている方は何を目的に資格を取得するかによって決めることをおすすめします。


日本市場の技術変化に特化したLinux資格を取得したいという目的であれば、LinuCの取得をおすすめします。

一方、資格の知名度や世界で活躍するエンジニアという目的であればLPICの取得をおすすめします。

どちらも変わらないと言う方はLPIC資格の取得をおすすめします。


なお、LPICは元々、現在LinuCを提供しているLPI日本支部であるLPI-Japanが提供している試験でした。

しかしLPI日本支部であるLPI-JapanはLPI本部がLPICの試験問題の流出を問題視していたり、日本企業が求める認定の信頼性に対応できていないことにより日本独自の認定試験であるLinuCをLPICと並行し提供することになっています。


現在LPICはLPI-Japanからは受験が出来ず、LPI-inc(LPI日本支部)からの受験のみとなっています。

2.LinuC試験概要

この章ではLinuCの詳細について詳しく解説します。

LinuCについて理解したいもしくは受験を検討している方はしっかり理解しておきましょう。

LinuC試験の詳細

LinuC試験の詳細を以下の表にて解説していきます。

各レベルの概要は出題範囲と前提条件以外は同じとなっています。

試験名

LinuCレベル1〜LinuCレベル3

LinuCレベル4(LinuCシステムアーキテクト)

試験日程

都合の良い日程で受験可能

試験会場

全国各地試験会場またはオンライン試験(OnVUE試験)

試験時間

90分間

試験実施形式

コンピュータベーストテスト(CBT)

問題数

約60問

約40問

受験料

各16,500円(税込)

各27,500円(税込)

前提条件

・LinuCレベル1

特になし


・LinuCレベル2

「有意なLinuCレベル1」を保有


・LinuCレベル3

「有意なLinuCレベル2」を保有

「有意なLinuCレベル2」を保有

合否結果

テストセンター:その場でテスト結果を表示

オンライン試験(OnVUE試験):で受験した場合は、試験終了後ピアソンVUEのページで確認可能

LinuC試験の出題範囲

LinuC試験の出題範囲について解説していきます。

・LinuCレベル1

101試験(Version 10.0)出題範囲

  • Linuxのインストールと仮想マシン・コンテナの利用

  • ファイル・ディレクトリの操作と管理

  • GNUとUnixのコマンド

  • リポジトリとパッケージ管理

  • ハードウェア、ディスク、パーティション、ファイルシステム

101試験(Version 10.0)出題範囲の詳細はこちらから確認できます。


102試験(Version 10.0)出題範囲

  • シェルおよびスクリプト

  • ネットワークの基礎

  • システム管理

  • 重要なシステムサービス

  • セキュリティ

  • オープンソースの文化

102試験(Version 10.0)出題範囲の詳細はこちらから確認できます。

・LinuCレベル2

201試験(Version 10.0)出題範囲

  • システムの起動とLinuxカーネル

  • ファイルシステムとストレージ管理

  • ネットワーク構成

  • システムの保守と運用管理

  • 仮想化サーバー

  • コンテナ

201試験(Version 10.0)出題範囲の詳細はこちらから確認できます。


202試験(Version 10.0)出題範囲

  • ネットワーククライアントの管理

  • ドメインネームサーバー

  • HTTPサーバーとプロキシサーバー

  • 電子メールサービス

  • ファイル共有サービス

  • システムのセキュリティ

  • システムアーキテクチャ

202試験(Version 10.0)出題範囲の詳細はこちらから確認できます。

・LinuCレベル3

300試験の出題範囲

  • OpenLDAP の設定

  • OpenLDAPの認証バックエンドとしての利用

  • Sambaの基礎

  • Sambaの共有の設定

  • Sambaのユーザとグループの管理

  • Sambaのドメイン統合

  • Sambaのネームサービス

300試験の出題範囲の詳細はこちらから確認できます。


303試験の出題範囲

  • 暗号化

  • ホストセキュリティ

  • アクセス制御

  • ネットワークセキュリティ

303試験の出題範囲の詳細はこちらから確認できます。


304試験の出題範囲

  • 仮想化

  • 高可用クラスタ管理

  • 高可用クラスタストレージ

304試験出題範囲の詳細はこちらから確認できます。

・LinuCレベル4(LinuCシステムアーキテクト)

SA01試験の出題範囲

  • システムアーキテクチャ

  • ネットワークとストレージの選定

  • 可用性の設計

  • 性能・拡張性の設計

SA01試験の出題範囲の詳細はこちらから確認できます。


SA02試験の出題範囲

  • 仮想マシンとコンテナの設計

  • セキュリティ

  • 監視と分析

  • 継続的開発とテスト・デプロイ

  • トラブルシューティング

SA02試験の出題範囲の詳細はこちらから確認できます。

LinuC試験の受験者数・合格率・難易度

LinuCの受験者数・合格率・難易度について見ていきましょう。

LinuC試験の受験者数や合格率について正式には公表されていません。


しかし、受験者の意見を参考にするとおおよそ65〜75%程度の正解率で合格できると推測できます。


LinuC試験の難易度に関してITSSキャリアフレームを参考に分析してみましょう。

LinuCレベル1はレベル1、LinuCレベル2はレベル2、LinuCレベル3はレベル3の難易度です。

LinuCシステムアーキテクトは準備中となっています。


レベル1と同等レベルの試験にITパスポート試験、レベル2と同等レベルの試験に基本情報技術者試験、レベル3と同等レベルの試験に応用情報技術者試験があります。


上記3つの試験の過去5年分の平均合格率を見てみましょう。

ITパスポート試験

53.5%

基本情報技術者試験

40.2%

応用情報技術者試験

23.9%

LinuCレベル1でもITパスポート試験と同等の合格率であるならば、約半数近くの受験者は落ちていることとなります。

LinuCの難易度に関して、上記を参考にするとある程度勉強時間を確保しないと合格できないことがわかります。

LinuC試験の申し込み手順

LinuCの申し込み手順を見ていきましょう。

下記はクレジットカード払いでの申し込み方法となります。

  1. EDUCO-IDの取得

  2. ピアソンVUEにて受験場所の選択

    ※ピアソンVUEアカウントが必要

  3. 受験チケット事前購入または受験予約

  4. 受験

受験申し込みはクレジットカード、コンビニ払い、銀行振込の3種類あります。

クレジットカードを選択した場合、受験料(受験チケット)の支払いと受験予約が同時に申し込めます。

また、コンビニ払いと銀行振込は受験料(受験チケット)の支払いのみが可能で受験予約は後日となります。


購入した受験チケットは決済確認後5営業日程度を目処にメールで送付されます。


オンライン試験(OnVUE試験)にて受験する場合、受験に求められるPCのスペックなどがありますので、受験前に公式ホームページから見られる事前チェックを確認しておきましょう。


受験当日は本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど)の提示がありますので忘れずに用意しましょう。

LinuC試験の有効期限

LinuCにおける有効期限(失効期限)はありません。

ただし試験別の有効期限や再認定ポリシー(有意性の期限)は設けられています。


まず、試験別の有効期限について見てみましょう。

レベル1は101試験と102試験、レベル2は201試験と202試験の2試験の合格、LinuCレベル4(LinuCシステムアーキテクト)はSA01試験とSA02試験の合格が必要です。


その場合、両方の試験を5年以内に合格する必要があります。

試験別の正確な有効期限の日付は、受験者マイページから確認できます。


LinuC試験の再認定ポリシー(有意性の期限)について説明していきます。

LinuCレベル1、レベル2、レベル3の認定者は、認定日から5年以内に同一レベルの認定の再取得または上位レベルの認定の取得をすることで、ACTIVEな認定ステイタスを維持可能です。


最初の認定または再認定から5年以内に再認定を受けない場合は全てのレベルでINACTIVEの表示になります。


INACTIVEになった際の再認定方法は認定日から5年以内に、保持する認定レベルの最新バージョンの試験を受験し、再認定されることです。

再認定ポリシー(有意性の期限)はLinuCレベル2やレベル3での受験の前提条件に含まれていますので、念頭に置いておきましょう。


なお、再受験をする際のポリシーにも簡単に触れておきます。

不合格だった場合に、同一試験を受験する際、2回目以降の受験は前回の受験日の翌日から起算して7日目以降(土日含む)より可能です。

LinuC試験の勉強時間

LinuC試験の勉強時間を見ていきましょう。

LinuC試験の勉強時間は、公式ホームページよりLinuCレベル1は1〜3ヶ月程度、LinuCレベル2は3ヶ月〜半年程度、LinuCレベル3とLinuCレベル4(LinuCシステムアーキテクト)は半年〜1年程度と目安が公表されています。


上記勉強時間はあくまでも目安であり、基礎知識や学習効率、理解度により個人差が大きく生じるため勉強時間は参考としてお考えください。


また、他の合格者がどのような学習を行なってきたのかやどのポイントに注意したほうが良いかなど勉強する前に情報として知っておくと効率的かつ学習時間が短縮できる可能性もあるでしょう。

3.LinuCの資格取得のメリット

この章ではLinuCの資格取得のメリットについて解説します。

LinuCを本格的に行う前にその試験を受験する目的を改めて考えましょう。

もしかしたらLinuC自体が不要な場合も大いにあり得ますので、少しの時間でも良いので受験する目的を考えてから受験するようにしましょう。

Linuxを含むサーバー知識が網羅的に身に付く

LinuCの資格取得のメリットとしてLinuxを含むサーバー知識が網羅的に身に付くことが挙げられます。

インフラエンジニアやバックエンドエンジニアなどシステム開発を行う上でコマンドの意味やLinuxの操作知識、仮想化技術、コンテナの仕組み、システム自体の設計から運用保守まで一貫した知識が必要です。

LinuC試験受験することにより、それらの知識が体系的に身につくことはメリットでしょう。

資格手当や報奨金を貰える場合もある

LinuCの資格取得のメリットとして資格手当や報奨金を貰えることが挙げられます。

LinuCの場合企業にもよりますが、資格手当よりも取得した際に受け取れる報奨金が多いでしょう。


資格手当の相場は5,000円程度となっていますが、企業によっては数万円の報奨金が出る企業もあります。

資格によっては資格手当が貰えない場合もありますので、報奨金や資格手当を目的としている方はまず調べることをおすすめします。

転職や就職に有利になり得る

LinuC試験の資格取得のメリットとして転職や就職に有利になり得ることが挙げられます。

LinuC試験を取得すればLinuxを含むある一定のスキルの証明に繋がるため、採用担当者からの評価が上がる可能性があります。


特にエンジニア未経験からIT系企業に転職する場合、他候補者よりも何かしら強みがないと採用される可能性は低いでしょう。

そのため未経験としてエンジニアの就職をする方はLinuCを取得して強みを持った上で選考に臨んでも良いのではないでしょうか。

4.LinuCの資格取得のデメリット

この章ではLinuCの資格取得のデメリットについて解説します。

LinuCを含む資格取得はメリットに目が行きやすいですが、しっかりデメリットも考慮した上で試験勉強を始めましょう。

勉強時間を確保する必要がある

LinuCの資格取得のデメリットとして勉強時間を確保する必要があることが挙げられます。

勉強時間を確保することは、つまりある程度の時間を犠牲にする必要があるということです。


例えばITエンジニアとしてある程度経験がある方でもLinuC試験を受験する場合、ある程度の勉強時間の確保が必要です。

LinuCが自分の目的において不必要な資格であるならかなりの時間を無駄にしてしまいます。


自分の時間を削り勉強時間に費やす可能性があることを念頭に改めてLinuCの受験が必要なのかを考えましょう。

資格が活きない可能性もある

LinuC試験の資格取得のデメリットとして、資格が活きない可能性もあることが挙げられます。

日本企業であればある程度名前は知られているかと思いますが、海外でエンジニアとして活躍することを目的としている場合資格を知らない可能性があります。


自分の資格取得の目的を把握し、LinuC試験が本当に必要な資格かどうかを確認しましょう。

5.LinuC試験の資格取得のためのおすすめ参考書を紹介

この章ではLinuC試験の資格取得のためのおすすめテキストについて解説します。

ぜひ参考にしてみましょう。

参考書①:Linux教科書 LinuCレベル1 Version 10.0対応

LinuC試験の資格取得のための参考書としてLinux教科書 LinuCレベル1 Version 10.0対応が挙げられます。

この参考書は「レベル1 Version 10.0」に対応したLPI-Japan認定テキストで「Linux技術者認定試験学習書」シリーズで培ったノウハウを徹底的に学習できます。


101試験と102試験の2試験に対応しており、かつ1回分の模擬試験を掲載しています。

さらにLinux実習環境(CentOSとUbuntu)をWebサイトからダウンロードできるので実践的に学習できますのでLinuC試験の資格取得のために購入しておきたい参考書の1つです。


また、本記事ではLinuCレベル1を紹介していますが、このシリーズはレベル1〜3まで出版されています。

参考書②:Linux教科書 LinuCレベル1 スピードマスター問題集 Version10.0対応

LinuC試験の資格取得のための参考書としてLinux教科書 LinuCレベル1 スピードマスター問題集 Version10.0対応が挙げられます。LinuCの最新試験(Version10.0)を徹底的に分析し、書き下ろした問題集です。


101試験と102試験に対応かつ模擬試験付きであり、問題数が472問収録されているだけでなく丁寧な解説が好評です。

傾向を掴んでおくこともLinuC試験の合格において重要ですので、持っておきたい問題集の1つです。

Udemyを活用する

オンライン学習プラットフォームのUdemyでは、希望のコースを購入して自分のペースで学習することができます。

LinuC試験に関するコースやLinux自体の学習について数多く展開されているため、概要やレビューを見て自分に合ったものを選ぶようにしましょう。

Udemyではクーポンコードの発行やセールの実施が頻繁に行われるため、要チェックです。


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ネットワークスペシャリスト試験とは?試験詳細や合格率、難易度、対策方法について解説


UNIXとLinuxの違いとは?共通点や選択基準などをわかりやすく解説

6.まとめ

本記事ではLinuCの​​試験時間、試験範囲、難易度などの試験詳細からLinuCを習得するメリットやデメリット、LinuCの資格に合格するための参考書の紹介、LPICとの違いと幅広く解説しました。


LinuCとは、LPI-Japanが運営しているLinux技術者認定資格とも呼ばれるLinux技術者に求められる技術力を証明できる認定資格です。LinuCが出題される内容は仮想環境を含むLinuxシステムの基本操作などの初級者の内容からLinux、Windows、Unixが混在するシステムの設計〜保守などです。


LinuCを取得することによりLinuxを含むサーバー知識が体系的に身に付けることができたり、転職/就職に有利になり得たり、資格手当がもらえる可能性があるなど取得するメリットはあります。


しかし、IT業界では資格よりも実力主義が優先される傾向があるため、就職や転職のための資格取得の場合など目的によっては資格取得しても活きない可能性があります。

LinuC資格の取得を検討する際は今一度まず自分の定めた目標に対して、LinuC資格の取得が必要かどうかを確かめてみましょう。


当記事をご一読いただき、LinuC試験について少しでも理解が深められたら嬉しいです。

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