フリーランスクリエイターとは、クリエイティブな領域で仕事をする個人事業主を指します。クライアントから受注した仕事をこなし、成果物を納品することで契約をはたすのが、フリーランスクリエイターの基本的な役割です。個人でクリエイティブな仕事をしたいのなら、フリーランスクリエイターとして独立する道も考えられるでしょう。
しかし、フリーランスクリエイターとして成功するには、スキルを磨いて情報を集めて、収入を安定させる必要があります。そのためにはまず必要な準備を進めて、フリーランスクリエイターになるための基本から押さえることが重要です。
本記事ではフリーランスクリエイターの基本となる方法、年収・仕事内容・必要なスキルなどの情報についてまとめて紹介します。フリーランスクリエイターとして成功するポイントや注意点も解説するので、これから独立を検討している人はぜひ参考にしてください。
目次
1.フリーランスクリエイターとは?
フリーランスクリエイターとは、個人事業主として働くフリーランスの1種です。以下では、フリーランスクリエイターとはどんな職業なのか、基本的な部分から解説します。
成果物を提供して報酬を得るフリーランス
フリーランスクリエイターとは、成果物をクライアントに提供して報酬を得るフリーランスを指します。労働力として従事することで報酬を得るフリーランスとは異なり、成果物の納品が仕事の目的となる点が特徴です。
そのため時間単価で報酬をもらう契約ではなく、期日までにクオリティを満たした成果物を納める契約を結ぶのが一般的です。
成果物の納品が仕事になるため、そこにかけた時間は重要視されません。仮に何日もの時間をかけて作り上げた成果物でも、クオリティが低かったり、クライアントの要望に沿うものでなかったりすれば、仕事を終わらせることができません。
逆にわずかな時間で作り上げた成果物でも、高クオリティでクライアントの希望を叶えるものであれば、そのまま納品して報酬を受け取れます。短時間で高収入を得ることも可能な点は、フリーランスクリエイターの特徴だと言えるでしょう。
もちろん、時間短縮のために手を抜いたものを納品するようなことがあると、クライアントからの信頼を落とす結果になります。契約が途中で打ち切られる理由にもなるため、あくまで高クオリティの成果物を生み出すことに全力を注ぐ必要があるでしょう。
フリーランスクリエイターになるには?
フリーランスクリエイターになるには、クリエイティブ分野で活躍できるスキルを身につけて、クライアントから案件を請け負う必要があります。試験に合格したり、取得が必須の資格があったりはしないため、誰でもフリーランスクリエイターを目指せます。
一方で、フリーランスクリエイターは実力主義の世界なので、スキルや実力が不足していると、なかなか仕事をもらえない可能性もあります。フリーランスクリエイターになるのなら、まずはプロとして通用するスキルを習得し、外部にアピールできる自分になることが重要です。
フリーランスクリエイターになる際には、過去の実績も重要です。正社員としてクリエイティブ分野で仕事をしてきた経験があれば、実績として公開することでフリーランスクリエイターとして活動しやすくなるでしょう。
趣味でクリエイティブな作品を公開する形でも、実績として認められることがあります。自分の手で作り上げた作品があるのなら、ポートフォリオにまとめてクライアントへのアピール材料にすると良いでしょう。
複数の分野で活躍しているフリーランスクリエイターも
フリーランスクリエイターのなかには、複数の分野で活躍している人もいます。例えばイラストレーターの仕事をしつつ、同時に動画編集の業務も請け負うなど、マルチに活躍できる点もフリーランスクリエイターの特徴です。
複数の分野でプロとして通用するスキルを身につけるのは、簡単ではありません。しかし、特定のクリエイティブ分野で役立つスキルが、別の領域で活かせるケースもあります。
例えばCGデザイナーとして働くためのスキルは、動画編集の現場で役立つ可能性があります。このように得意なスキルを複数の領域で活用できるように工夫することも、フリーランスクリエイターとして活躍するためのポイントです。
フリーランスクリエイターの需要
フリーランスクリエイターは、現在も将来的にも需要がある職業だと考えられます。
フリーランスクリエイターが担当するクリエイティブ領域には、幅広い業界が関わっています。ゲーム業界・Web業界・デザイン業界など、あらゆる業界で通用するスキルを獲得できれば、さまざまなシーンで活躍できるマルチプレイヤーとして働いていけるでしょう。
例えばゲーム業界の市場規模は、ファミ通の調査「ファミ通ゲーム白書2024」によると2023年で2兆1255億円となっています。前年比4.6%増の結果となり、今後もさらなる成長に期待されます。
どの領域で働くのかも関係してきますが、フリーランスクリエイターの仕事が突然なくなるような心配は少ないと言えるでしょう。
2.フリーランスクリエイターの年収・仕事内容・必要なスキル
フリーランスクリエイターになるには、年収や仕事内容などの情報も把握しておくことが重要です。以下では、フリーランスクリエイターの年収・仕事内容・必要なスキルについて、それぞれ解説します。
フリーランスクリエイターの年収は1000万円近く
フリーランス求人・案件を取り扱っている「フリーランスボード」では、フリーランスクリエイターの月額平均単価は83万円で年収に換算すると996万円です。
ただし、フリーランスクリエイターの年収は、人によって大きく異なります。
実際にどのような仕事をしているのか、どんなスキルや実績を持っているかなど、さまざまな要因によって年収は変動します。そのため年収の幅は広く、人によって収入に差が出るでしょう。
なかにはフリーランスクリエイターとして精力的に活動し、高単価の案件を複数請け負いながら、年収1,000万円以上の収入を得ている人もいます。働き方や契約次第で高年収を目指せる点は、フリーランスクリエイターの魅力の1つになるでしょう。
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フリーランスクリエイターの主な仕事領域・内容
フリーランスクリエイターの仕事領域・内容は、主にクリエイティブ分野として分類されています。具体的には以下の仕事が、フリーランスクリエイターとして働く際に受注が検討されるでしょう。
Web・紙媒体のライター
サウンドクリエイター
アートディレクターなど
上記のような領域でクリエイティブな成果物を納品する仕事をする場合、フリーランスクリエイターと名乗れるでしょう。
フリーランスクリエイターに必要なスキル
フリーランスクリエイターとして働くのなら、必要となるスキルが多数あります。例えば以下のスキルは、あらゆる領域で働くフリーランスクリエイターに必要となるでしょう。
営業力
デザイン力や創造力
コミュニケーションスキル
情報収集力
スケジュール管理スキル
人間関係の構築スキル
経理や財務に関するスキル など
上記のスキルは、あらゆるフリーランスクリエイターにとって重要となる基本的なスキルです。その他、各領域の専門スキルを学ぶことで、実際に仕事をする準備が整えられるでしょう。
例えばデザイナーなら独自性のあるデザインスキルやプレゼン能力、エンジニアならプログラミングスキルなどが必要になります。
3.フリーランスクリエイターの年収を安定させる方法
先に解説した通り、フリーランスクリエイターの年収は人によって変わります。以下では、フリーランスクリエイターの年収を安定させる基本的な方法を紹介します。
複数のクライアントと契約する
複数のクライアントと契約して収入源を多数確保することは、安定した年収の実現につながります。いくつもの収入源があれば、仮に1つの仕事が終了となっても、収入がすぐにゼロにはなりません。
新しい仕事を見つけるまでの期間も、ある程度の収入を得ながら生活できるため、余裕を持って案件・求人探しができるでしょう。
収入源を1つに絞り込んでいると、万が一途中で契約解除になった場合、その時点で頼れる収入の当てがなくなります。すると急いで収入を確保しなければならなくなり、納得のいく仕事を探す余裕がなくなる可能性があるでしょう。
日頃から複数のクライアントと契約をして、収入源がゼロにならないように備えるのがフリーランスクリエイターとして安定した生活をおくるコツです。
案件・求人を受注できる手段を複数確保する
仮に仕事がなくなったときのことを考慮して、案件・求人を受注できる手段を複数持っておくのもポイントです。例えば「ランサーズ」や「クラウドワークス」などのクラウドソーシング、「ココナラ」などのスキルシェアサービス、フリーランスエージェントなどの活用が考えられるでしょう。
その他、SNSを使って案件・求人を得る方法もあります。普段からフリーランスクリエイターとして情報を発信するアカウントを保有しておけば、ダイレクトメールを通して案件・求人を受注できる可能性があります。
4.フリーランスクリエイターとして成功するポイント
フリーランスクリエイターとして成功するには、いくつかのポイントを踏まえて行動するのが重要です。以下では、フリーランスクリエイターになって成功するポイント・コツを紹介します。
自己分析を重ねて得意な領域・仕事内容を把握する
フリーランスクリエイターになるのなら、自己分析を行って自分の得意な領域・仕事を把握することが大切です。自分が得意だと胸をはれる仕事であれば、良い成果を出せる可能性が高まります。成果はそのまま実績となり、より待遇の良い案件を得るきっかけになるでしょう。
まずは自分が得意な領域で活動し、フリーランスクリエイターとしての実績を増やしていくことが成功への道です。
セルフブランディングで差別化を狙う
フリーランスクリエイターの仕事を続けていくのなら、セルフブランディングも重要なポイントになります。
セルフブランディングで「自分にしかできない仕事」を明確にすることで、周囲のフリーランスと差別化を図れます。保有しているスキルを提示するのと同時に、自分に依頼するメリットを伝えられるため、ブランディング次第で多くの案件・求人を得られるでしょう。
常にスキルアップを続ける
常にスキルアップしてクリエイターとして成長することも、成功につながるコツです。フリーランスクリエイターの仕事において、すべてを学び切ることは難しいでしょう。逆に言えば常に成長の余地が残っているため、積極的にスキルアップを進めることがおすすめです。
スキルアップできれば、より難しい仕事に対応できるようになったり、その分野のプロフェッショナルとして名前が売れるようになったりするメリットがあるでしょう。
人間関係の構築にも力をいれる
フリーランスクリエイターとして働く際には、人間関係の構築も重要です。幅広く人間関係を構築できていれば、困っているときに頼れたり、新規案件の獲得につながったりする可能性があります。フリーランスクリエイターは個人で仕事をするケースもあるため、人間関係が希薄になりがちです。だからこそ積極的に周囲と交流を図り、良好な人間関係を構築していく努力が必要になります。
新しいことへの挑戦も忘れない
フリーランスクリエイターは、複数の領域で活躍できる人材です。そのため得意分野だけで仕事をするのではなく、余裕のある時期には新しいことに挑戦して、新スキルを確保するのも成功につながるポイントです。
これまでとは異なる領域で役立つスキルを身につければ、新しいクライアントから案件・求人を得られる可能性が高まります。自分の意外な適性が見つかるケースにも期待できるため、フリーランスクリエイターになってからも積極的な挑戦を行うのがおすすめです。
5.クリエイティブ分野で働くメリット
フリーランスクリエイターとしてクリエイティブ分野で働くことには、多くのメリットがあります。以下では、クリエイティブな仕事をするうえで得られるメリットを解説します。
自分のセンスや感覚を評価してもらえる
フリーランスクリエイターとしてクリエイティブ分野で働く際には、自分のセンスや独自の感覚が求められることもあります。成果物が評価された際には、「自分のセンスや感覚が評価された」と捉えることもできるため、自信を持つきっかけになる点はメリットだと言えます。
仕事へのモチベーションも向上するため、結果的にもっとクオリティの高い成果物を生み出すことにもつなげられます。
自由な働き方を実現できる
フリーランス全般に言えることですが、比較的自由な働き方が実現できる点は大きなメリットです。クリエイティブな仕事のなかには、フルリモートで働ける案件・求人もあります。働く場所や時間を自由にしやすいため、自分にあった環境下で仕事に打ち込める可能性が高いです。
努力次第で収入アップを目指せる
フリーランスクリエイターの仕事は、努力次第で収入アップを目指せます。スキルを高めて単価の高い案件・求人を受けられれば、フリーランスクリエイターになりたてでも高年収を実現できます。
しかし、闇雲に努力をしているだけでは、成果につながるとは限りません。具体的な収入の目安を設定して、どのような努力がどれくらい必要なのか、計画を立てたうえで行動を起こすのがポイントです。
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6.クリエイティブ分野で働く際の注意点
フリーランスクリエイターとしてクリエイティブ分野で働く場合、注意すべきポイントがあります。以下では、クリエイティブ分野で働く人が注意すべき点について解説します。
不規則な生活リズムにならないように注意する
フリーランスクリエイターが担当する仕事は、稼働時間が明確に決まっていないものもあるため、生活リズムが不規則になるケースも考えられます。睡眠時間にばらつきがあったり、食事の時間が日毎に大きくズレたりすると、健康面で問題が発生する可能性もあるでしょう。
なるべく決まった生活リズムを維持できるように、1日・1週間・1ヶ月のスケジュールを大まかに決めておくのがポイントです。
収入が安定しない時期に備える
フリーランスクリエイターとして順調に働けていても、突然収入が大きく減少する可能性はゼロではありません。万が一収入が途絶えたり、仕事の継続が難しくなったりしたときに備えて、貯蓄や保険への加入などで備えをしておくのも重要です。安定した収入が継続するとは限らないからこそ、あらゆる可能性を考慮してセーフティーを考えておくのが大切です。
適度な休息・ストレス発散は必須
「収入を増やしたい」「もっとスキルアップしたい」といった気持ちが先行すると、つい休息が疎かになることもあるでしょう。仕事はもちろん大切ですが、それ以上に「仕事ができる体」を維持することは重要です。そのため適度な休息とストレス発散のための時間を取り、健康的に働ける状況をキープするようにしましょう。
フリーランスクリエイターは、休みを取らずに働き続けることが可能です。しかし、休まずにいた分のツケは、後から大きなトラブルとして返ってくる可能性があります。仮に病気になれば仕事どころではなくなるため、フリーランスクリエイターになるのなら、体が資本であることを十分に理解しておきましょう。
7.フリーランスクリエイター向け求人・案件の探し方
フリーランスクリエイター向けの求人・案件は、さまざまな方法で探すことが可能です。以下では、フリーランスクリエイター向けの求人・案件の特徴と探し方を解説します。
在宅やフルリモートで働ける求人の特徴
フリーランスクリエイターのようにクリエイティブな仕事をメインで行う場合、在宅やフルリモートなど柔軟な方法で働ける求人・案件も多数あります。しかし、すべての求人・案件が柔軟な労働スタイルに対応しているわけではないため、どのような特徴を持つ仕事が在宅やフルリモートで働けるのか確認することがポイントです。
在宅やフルリモートに対応している仕事は、「個人で整えた環境で働ける」点が特徴です。
もちろん実務スキルが備わっていることが前提ですが、個人で用意できるパソコンやソフトだけで仕事をこなせる場合、出社せずに働けるケースがあります。逆に個人での所有が難しい専門機器が必要な仕事や、現場での対応が必須の業務を担当する場合、在宅やフルリモートは困難となるでしょう。
また、在宅やフルリモートで働く場合、労働環境や働き方に条件が付く可能性があります。例えばセキュリティソフトのインストールが必須だったり、自宅の外にデータを持ち出して仕事ができなかったりするケースが考えられます。在宅やフルリモートの仕事を見つけた際には、細かな条件もチェックするようにしましょう。
編集、デザイン、ライターなど多様な求人情報の探し方
編集、デザイン、ライターなどの仕事をするフリーランスクリエイターは、在宅やフルリモートで仕事がしやすい傾向にあります。個人で整えられる環境で十分に仕事ができるため、クライアントとの連絡はチャットツールやWeb会議のみで済ませて、仕事はすべて在宅やフルリモートで行うケースも珍しくありません。
編集、デザイン、ライターなどの仕事には多種多様な内容があるため、求人・案件検索サイトを活用して効率良く探す方法がおすすめです。多数の求人・案件を1度に検索できるWebサービスを使うことで、簡単に在宅やフルリモートの仕事を絞り込めます。
「フリーランスボード」なら、「在宅」「フルリモート」といったキーワードから、簡単に希望通りの求人・案件を検索できます。職種から検索をかけることも可能なので、多くの求人・案件を比較したうえで自分にあった仕事を見つけられるでしょう。
8.まとめ
フリーランスクリエイターとは、成果物の納品を通して報酬を受け取るフリーランスのことです。主にクリエイティブな分野で仕事をするため、専門的なスキルを身につけていれば、フリーランスクリエイターとして働ける可能性があります。この機会にフリーランスクリエイターの基本を確認し、自分が活躍できる分野がないかチェックしてみてはいかがでしょうか。
ITエンジニアも、フリーランスクリエイターに含まれます。「フリーランスボード」には、フリーランスエンジニア向けの案件・求人が多数掲載されているため、自分が対応できる仕事を簡単に探せます。「フリーランスボード」の案件・求人を参考にして、フリーランスクリエイターになるための第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。