「XMLについて基礎から学びたい」「XMLを利用する開発環境で働きたい」とお考えであれば、XMLマスターの合格に向けて勉強してみてはいかがでしょうか。
XMLマスターはベーシックで基礎から、アプリケーションやデータベースのプロフェッショナルのレベルまで、XMLについて学ぶことができる検定試験であり、XMLについて段階的かつ体系的に学べるのが大きな利点です。
今回はXMLマスターに関する基礎知識や詳細情報、XMLマスターの資格取得のメリット・デメリット、XMLマスター合格のための学習方法についてお話しします。
目次
1.XMLマスターに関する基礎知識
はじめにXMLマスターに関する基礎知識について解説します。
XMLマスターとは
XMLマスターとは、XML技術者育成推進委員会が実施しているXMLに関する知識やスキルを問われる検定試験です。
ベーシック試験
プロフェッショナル(アプリケーション開発)試験
プロフェッショナル(データベース)試験
上記がXMLマスターで実施されている3つの検定試験の種類です。上位のプロフェッショナル試験については、ベーシック試験に合格することで挑戦できるようになります。
XMLとは、Extensible Markup Languageの略称であり、タグによってデータを構造化して、データの意味や関係性を表現することができるマークアップ言語です。タグによって構造化した平文のテキストを「.xml」の拡張子で保存することで、XMLパーサを通じてプログラムやアプリケーションとデータのやり取りをすることに用いられます。
タグによる構造化はHTMLとも似ており、HTMLとの違いはタグ自体に意味を持たせることができるため、構造化と入れ子による階層構造と組み合わさることで、より複雑なデータの管理と関係性の明確化ができるのが特徴です。
XMLの技術が利用されている業界
公的機関:マイナポータル
気象庁:気象情報配信
医療機関:電子カルテ
金融機関:銀行間取引データ
出版業界:電子書籍
航空業界:航空券予約システム
自動車業界:自動車部品データ
ECサイト:商品情報
上記がXMLの技術が利用されている業界の一例です。あくまでもXMLの技術が用いられている一例であり、内部でのデータのやり取り、もしくは外部とのデータの連携など、データの受け渡しをする際にXMLが用いられています。
今まで紙ベースの書類で行われてきたような情報の内容とXMLは相性がよく、デジタル化やペーパーレスの実現、データの蓄積やデータの共有に大きく寄与してきたと言えます。
そのため、各業界においても長くXMLが用いられるようになり、変更する必要がないほどXMLの利便性が高いことの裏付けとなっていると言えるでしょう。
XMLマスターの合格で目指せるキャリア
上記がXMLマスターの合格で目指せるキャリアの一例です。基本的にXML単体ではプログラムのように実行することはできませんが、プロフェッショナルレベルのアプリケーションやデータベースに合格することで、XMLを用いてデータのやり取りを行うような開発や保守運用を行うエンジニアのキャリアが視野に入るでしょう。
また、XMLそのものは平文のデータの塊であることから、何らかのアップデートに伴うリスクも低く、一度採用されると長く使われるということが特徴です。そのため、保守運用とともに、何らかの形でデータのやり取りや連携を追加するような仕事、新しいシステムへの入れ替えなどについても視野に入ります。
2.XMLマスターの詳細情報
次にXMLマスターの詳細情報について解説します。
XMLマスターの詳細
資格名 | XMLマスター | ||
---|---|---|---|
試験名 | ベーシック試験 | プロフェッショナル アプリケーション開発試験 | プロフェッショナル データベース試験 |
試験会場 | 全国160ヶ所以上 ※試験会場の検索はこちら | ||
試験日時 | 通年開催(祝日・年末年始休業を除く) | ||
試験時間 | 60分 | 90分 | 90分 |
出題形式 | CBT(Computer Based Test)方式 ・選択式問題 | ||
出題数 | 50問 | 40問 | 30問程度 |
合格基準 | 70%以上 | 80%以上 | 80%以上 |
受検料 | 16,500円 | ||
前提資格 | 特になし | ベーシック試験の合格 | |
対応言語 | 英語・日本語 | ||
試験結果 | 試験終了後、ディスプレイ上に表示 |
参考元:https://www.prometric-jp.com/examinee/test_list/archives/12
上記がXMLマスターの詳細です。プロフェッショナルのレベルにおいては、合格基準が80%以上と一般的な試験よりも高くなっているため、出題範囲をしっかりと理解した上で正答率を上げていく必要があります。
また、前述したようにプロフェッショナルのレベルはベーシックの合格が前提となっていることから、プロフェッショナルのレベルに挑戦したいと考えている場合は、ベーシックの受験日とプロフェッショナルの受験日の両方を前もって目安をつけておき、余裕のある勉強計画を練ることが大切です。
XMLマスターの出題範囲
次にXMLマスターの出題範囲をご紹介します。それぞれの表の下に試験内容の詳細となるPDFのURLを記載してあるので、詳細が知りたい方はチェックしてみてください。
・ベーシック試験
XML概要 | ・XMLの概要 ・XML関連技術の概要 |
---|---|
XML文書の作成 | ・文法 ・要素,属性,実体 ・妥当なXML文書、整形式XML文書 ・特殊な文字/文字コード,エンコーディング/XML文書の正規化 |
DTD | ・基礎 ・内容モデル/要素型宣言/属性リスト宣言/実際の処理/エンティティ宣言 |
XMLSchema | ・基礎 ・データ型/記述方法/実際の処理 |
XSLT,XPath | ・基礎 ・各要素/テンプレート/文字エンコーディング/実際の変換処理 ・スタイルシート内で記述するXPath式 |
名前空間 | ・XML名前空間 |
参照:https://www.xmlmaster.org/doc/XMLMasterBasicV2.pdf
上記がベーシック試験の出題範囲です。XMLに関する基礎が出題範囲となっており、プロフェッショナルを受験するためには必ず合格する必要があるので、しっかりと学んで基礎知識を身につけましょう。XMLのマークアップ言語としての役割や仕組みを理解すること、構造化や階層について理解を深め、xmlファイルがどのように作成され、利用されているかを把握することが大切です。
・プロフェッショナル(アプリケーション開発)試験
DOM/SAX | ・DOM Level2の目的と種類、特徴 ・DOMの各インターフェイス ・SAXの目的と種類、特徴 ・SAXのイベントとインターフェイス |
---|---|
DOM/SAXプログラミング | ・DOMプログラミング ・SAXプログラミング |
XSLT | ・XSLTスタイルシートの処理 ・XSLTスタイルシートの記述 |
XML Schema | ・XML Schemaの設計 |
XML処理システム構築技術 | ・XMLデータ通信 ・XMLのセキュリティ ・XMLとシステム連携 |
XML要素技術の活用 | ・サンプルシステムの構築 |
参照:https://www.xmlmaster.org/doc/XMLMasterProfessionalApp.pdf
上記がプロフェッショナル(アプリケーション開発)試験の出題範囲です。XMLを用いてアプリケーション開発を行うための基礎と応用が学べる内容になっています。XMLによるデータをどのように取り扱うか、データの受け渡しを行うかといったような部分でもあるため、マークアップされたXMLの仕組みを理解した上で、アプリケーション開発でどのように用いられるかといった視点で学ぶ必要があるでしょう。
・プロフェッショナル(データベース)試験
XMLデータのDB化に関する概要 | ・XMLデータをDB化する際の方式 ・XMLDBの特徴/リレーショナルフォーマットとの違い/ファイルシステムにXMLデータを格納することとの違い ・XMLDBに関連するW3C仕様の概要 |
---|---|
XQuery、XPath式 | ・XQuery1.0の基本構文 ・XPath2.0の基本構文 |
XMLDBの操作 | ・XMLDB操作時の考慮点 文字エンコーディング/空白文字/混合内容/特殊文字を含むXMLデータの扱い/データの完全な再現性/デフォルト値の扱い/DTDのID型/スキーマによる妥当性チェックの際の考慮点 ・XQueryインジェクション |
XMLデータ構造の設計 | ・XMLDBのサイジング ・XMLデータ設計上の考慮点/パフォーマンスを考慮した設計/名前空間の設計 ・スキーマ変更に関する考慮点/インデックス作成時の考慮点/制約の作成 ・XMLデータをRDBにマッピングする際のテーブル設計 ・RDBのリレーショナルフォーマットをXMLデータで取り出す際のXMLデータ設計 ・利用可能なセキュリティ方式ごとの特徴、使い分け XML固有のセキュリティ/DBMS側のセキュリティ/インターネットセキュリティ |
参照:https://www.xmlmaster.org/doc/XMLMasterProfessionalDB.pdf
上記がプロフェッショナル(データベース)試験の出題範囲です。XMLをデータベースで扱う際の基礎と応用が学べる内容になっています。XMLで記述されたデータをどのように蓄積していくか、そして蓄積したデータをどのように取り扱うかといった視点で学ぶ必要があり、XMLを用いたエンジニアリングを行うというイメージを持つと良いでしょう。
XMLマスターの受験者数・合格率
上記がXMLマスターの受験者数については、公式サイトに掲載されている「2011年9月30日時点で2万名を突破」という情報があります。また現在の受験者数は不明です。合格者についても公式では公表されておらず不明です。
ただし、前述したようにXMLを利用している業界の分野的には公的機関、金融機関、医療機関、航空業界など、社会的に重要な役割を持っていることから、XMLに関する技術者はニーズがなくなりづらいでしょう。
そのため、XMLマスターの資格を持ち、同時にエンジニアとしての経験やその他の資格を有していれば希少性の高い人材として評価される可能性があることも覚えておきましょう。
XMLマスターの申し込み手順
試験会場を検索する
試験の専用ページでプロメトリックIDを作成する
受験を希望する日時と試験会場を選んで予約する
受験料の支払い(クレジットカード・コンビニエンスストア・Pay-easy)
指定した日時・場所に身分証明書を持参して受験する
上記がXMLマスターの申し込み手順です。受験日の当日に持参する身分証明書で有効なのは、運転免許証、パスポート、マイナンバーカード、住民基本台帳カード、在留カード、特別永住者証明書、運転経歴証明書となりますのであらかじめ準備しておきましょう。
また、受験を決めた段階で、試験会場とおおよその日時を決めておくこと、申し込み手順についても公式サイトも確認しておき、IDの作成や試験に持参しても良いものなどもチェックしておくと、当日になって慌てずに済むので安心です。
XMLマスターの有効期限
XMLマスターの有効期限については、公式サイトでは失効しない資格という記載があるため有効期限はありません。一度合格することで将来的に履歴書に記載することができます。
XMLについては、大規模なアップデートのようなものはあまり考えられないものの、XMLを利用した技術については進化していく可能性があるため、必要な技術やスキルの情報収集を行って、自分自身のアップデートを行うことは大切です。
例えば、アプリケーションの開発環境、データベースのアップデート、新しいXMLを利用した技術などの情報収集を行って知識を吸収していくことで、自分自身の成長につながります。自分自身の成長はそのままエンジニアとしての成長につながり、年収のアップやポジションアップ、キャリアチェンジなどが期待できるということを覚えておいてください。
XMLマスターの難易度・勉強時間
・ベーシック試験
ベーシック試験の難易度については、基礎的なレベルであること、そして出題範囲から推測するところ、出題範囲をしっかりと勉強していれば合格はそう難しくないでしょう。
ただし、サンプル問題をチェックしたところ、全くWebやITの知識がないような初心者の方ですと、難易度は高く感じるかもしれません。
特に、XMLの基礎文法やDTD、XMLスキーマを理解せずに学習を進めると、用語の多さや概念の違いに戸惑う可能性がある点には注意が必要です。
勉強時間については、出題範囲の詳細とサンプル問題の難易度的に、おおよそですが50時間から100時間程度必要であることが推測されます。ただし、WebやITに関する専門的な用語が理解できない場合は勉強時間が伸びるということはあらかじめ留意しておきましょう。
・プロフェッショナル(アプリケーション開発)試験
プロフェッショナル(アプリケーション開発)試験の難易度については、ベーシック試験に合格する基礎が身についていることを前提としても、かなり高くなることが推測できます。基礎知識を学ぶだけでなく、それぞれの技術の関連や応用的に考えることができないと正答率を高めることはできないでしょう。
XSLTやXPath、XQueryといったXMLを活用するための各技術について、単なる用語の暗記にとどまらず、実際にコードを確認したりアプリケーション開発の流れに当てはめて考えたりすることが重要です。
勉強時間については、ベーシックに合格するための時間に加えて50時間から150時間程度は見込んでおく必要があります。ただし、実務経験者の方やWebやITに関する基礎が身についている方であれば、勉強時間は短くなりますし、ベーシックに合格していてもアプリケーション開発の内容が理解できなければ、さらに勉強時間は増えると覚えておいてください。
実際のアプリケーション開発事例を参考に、自身の学習内容をどのように応用できるかを意識しながら取り組むと、応用力が身につきやすくなるでしょう。
・プロフェッショナル(データベース)試験
プロフェッショナル(データベース)試験の難易度については、ベーシック試験に合格していることを前提とし、データベースの理解があるかどうかで異なってきます。
データベースについて知見のある方であれば、難易度はそう高く感じられないかもしれません。初心者の方でデータベースの仕組みがわからない場合はかなり難しく感じるでしょう。
XML DBなどをはじめとするデータベースとの連携技術や標準仕様に触れる機会が少ない場合は、RDBとの違いを意識して学習を進めていくことが求められます。
勉強時間については、出題範囲とサンプル問題の内容を前提として、おおよそですが50時間から150時間程度、やはりデータベースに関する知識の有無で勉強時間が変わってくるということは留意しておく必要があります。
アプリケーション開発の試験にも共通することですが、データベースの試験においてもそれぞれの分野の基礎があるかどうかで勉強時間も難易度も異なってくるということは覚えておきましょう。
3.XMLマスターの資格取得のメリット
次にXMLマスターの資格取得のメリットについて解説します。
XMLに関する知識やスキルを体系的に学べる
XMLマスターの資格取得のメリットとして、XMLに関する知識やスキルを体系的に学べることが挙げられます。XMLの基礎からWebアプリケーション開発、データベースという流れで勉強していくことで、エンジニアとして必要なXMLに関するスキルが身につくということです。
XMLそのものはデータ形式、フォーマット、ファイル形式ではありますが、様々なデータをプレーンテキストで表現できるということは非常に強力な仕組みでもあります。そのため、エンジニアとして開発分野での活躍、もしくは保守・運用、システムやプログラムのアップデートに携わる現場でも重宝される人材になるでしょう。
XMLのスペシャリストとしての実力の証明になる
XMLマスターの資格取得のメリットとして、XMLのスペシャリストとしての実力の証明になることが挙げられます。
ベーシックな合格だけでは基礎的な実力しか証明できないものの、アプリケーション開発やデータベースのプロフェッショナルレベルに合格することで、必要な知識やスキルが備わっていることを対外的に証明できるということです。
すでにエンジニアの方でアプリケーション開発やデータベースエンジニアとして活躍している方であれば、さらなるキャリアアップやキャリアチェンジも視野に入ります。より良い環境は求めて転職ができる材料の一つにもなるため、将来的なキャリアプランを形成する際のアピールポイントの1つになるでしょう。
XMLの技術を必要とする企業に採用されやすい
XMLマスターの資格取得のメリットとして、XMLの技術を必要とする企業に採用されやすいことが挙げられます。
XMLの技術は公的機関も含めて、医療機関や金融機関など社会的に重要なファクターで採用されていることがあるため、それらにシステムやソフトウェアを提供しているようなベンダーに必要とされる可能性が高いということです。
XMLに関する知識やスキルと共に、エンジニアとしての実務経験や実績を証明することができれば、年収アップにつながる可能性も高くなるでしょう。同時に、エンジニアとしてさらなる成長が期待できる職場で働ける可能性もあり、エンジニアとして長く活躍したい場合にも役立つのもメリットと言えます。
4.XMLマスターの資格取得のデメリット
次にXMLマスターの資格取得のデメリットについて解説します。
資格取得に勉強時間や費用のコストが必要になる
XMLマスターの資格取得のデメリットとして、資格取得に勉強時間や費用のコストが必要になることが挙げられます。ベーシックとプロフェッショナルのレベルの2つの分野に挑戦するにはかなりの勉強時間が必要になりますし、参考書や受験料についても費用が発生するのが理由です。
ただし、XMLを利用するシステム開発を行っているベンダーなどに就職や転職ができる可能性が増えることを考えると、投資したコストは決して無駄にならないということも知っておく必要があります。
もちろん、XMLマスターの資格だけでは採用は難しい可能性があるものの、その他の資格やスキルと組み合わせてアピールしていくことで、新しいキャリアへの挑戦が実現しやすくなるでしょう。
目指すキャリアに必要な技術か見極める必要がある
XMLマスターの資格取得のデメリットとして、目指すキャリアに必要な技術か見極める必要があることが挙げられます。
例えば、XMLを利用するシステム開発を行っていないようなベンダーに就職したい、もしくはXMLを必要としない開発環境で働きたいと考えている場合はミスマッチになってしまうということです。
同時に、初心者の方がエンジニアを目指してXMLマスターの資格に挑戦しようと考えた場合、コンピューターやプログラミング、アルゴリズム、ハードウェア、ソフトウェアの知識が身につけられるわけではないこともデメリットと言えます。まずは自分自身のスキルセットを把握し、将来のキャリアを考えた上で挑戦をするかを検討することが大切です。
XMLマスターの合格だけでは実力をアピールしにくい
XMLマスターの資格取得のデメリットとして、XMLマスターの合格だけでは実力をアピールしにくいことが挙げられます。XMLの基礎とアプリケーション開発、データベースについて学ぶことはできても、その他のエンジニア領域のスキルがないと採用が難しい可能性があるということです。
同時に、XMLに関する実務経験がある方が、資格の合格によって実力を証明できるかというのは難しい問題でもあります。特にXMLマスターの場合は選択式の問題であり、内容さえ理解していれば答えを正答することは難しくない可能性があるためです。
実力を証明したいという場合はその他の技術に関する検定試験に挑戦するか、実技試験があるような試験への挑戦に切り替えた方が良い可能性があることも視野に入れておきましょう。
5.XMLマスター合格のための学習方法
次にXMLマスター合格のための学習方法について解説します。
サンプル問題に挑戦してXMLの理解度を把握する
XMLマスターの試験に挑戦するかを検討するタイミングで、まずは「サンプル問題」に挑戦してXMLの理解度を把握することから始めましょう。実務経験者の方の場合はサンプル問題の問題文を見て、挑戦すべきレベルの検定試験かを精査する材料にもするべきです。
初心者の方で問題文も答えもよくわからないという場合は、WebやITに関する基礎を身につけるためにも、IPAのITパスポートなどの試験の勉強から始めてみると良いでしょう。実務経験者の方で内容的に合格がたやすいと感じた場合も挑戦すべきであり、アピールポイントの1つとして履歴書に書けるようにしておくのもおすすめです。
公式で紹介されている書籍を参考に勉強する
XMLマスター合格に向けて、公式で紹介されている書籍を参考に勉強するのもおすすめです。ただし、書籍の販売年月日が古いことから、最新のXMLに関する技術について情報が抜け落ちている可能性があることに注意しましょう。
また、公式の書籍が古いため、最新のXMLについて学ぶために新しい書籍を購入する場合は、公式で紹介されている書籍の情報や技術との差分を意識しながら勉強することも必要になります。試験自体は紹介されている書籍が関連している可能性もあるため、最新の技術との違いがあることを前提としながら、問題文と答えの両方をよく見て正答率を高められるようにしましょう。
構造化や入れ子がわからない場合はHTMLを学ぼう
初心者の方で構造化や入れ子がわからない場合はHTMLを学んでみるのも非常におすすめです。XMLにとてもよく似ていること、XMLとは違ってタグとCSSによって様々な表現ができることが、XMLの理解を深めるのに役立つでしょう。
また、HTMLもマークアップ言語であるのもおすすめする理由です。
共通するのはコンピューターにデータを理解させるための文書構造や書式、文法であること、その上で人間が読む場合の可読性もある程度担保されていることが理解できれば、XMLが難しい技術ではなく、むしろプレーンテキストで扱いやすい技術であるということの理解が深まり、出題範囲の内容や問題文、正しい答えを選ぶ近道になるでしょう。
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6.まとめ
今回はXMLマスターに関する基礎知識や詳細情報、XMLマスターの資格取得のメリット・デメリット、XMLマスター合格のための学習方法についてお話ししました。
XMLは汎用的なスキルでありつつ、XMLそのものではシステムやアプリケーションのように実行することはできません。そのため、XMLを利用する仕組みを備えたシステム及びアプリケーションの開発、もしくは保守運用、アップデートや改善を行うような現場でXMLの知識やスキルを役立てることをキャリアプランに加えておきましょう。
受験される方のスキルセットや将来的に身につけたいと考えているスキルによっては、XMLに関する知識やスキルが非常に役立つ可能性もありますので、ぜひとも合格に向けて勉強を頑張ってみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。