「Webプロデューサーを目指したい」「Webプロデューサーを採用したい」とお考えではありませんか。
まずはWebプロデューサーがどのような役割なのかを理解することで、自分自身がWebプロデューサーになるためにはどうすれば良いか、もしくはWebプロデューサーを採用する時の選考基準をどうしたらよいかが明確になります。
今回はWebプロデューサーに関する基礎知識、Webプロデューサーのメリット・デメリット、Webプロデューサーを目指す時のポイント、Webプロデューサーを採用する時のポイントについてお話しします。
目次
1.Webプロデューサーに関する基礎知識
はじめにWebプロデューサーに関する基礎知識について解説します。
Webプロデューサーとは
Webプロデューサーとは、WebサイトやWebサービスなどプロジェクトの総合責任者を指します。Webプロデューサーという名称ではあるものの、Webに関する商材だけが対象ではなく、ブランドやメーカーとして、企業が生産及び販売する商品、既存のオンラインサービス、アプリやソフトウェアなどほとんどのものが対象です。
例えば、ECサイトを構築することだけが役割ではなく、構築したECサイトの認知拡大を行い、商品やサービスに興味関心を持ってもらうこと、そして実際に購入や課金をしてもらうこと、ポイントやクーポンの仕組みで2回目の購入や継続的な購入を促すこと、結果として売り上げのアップに貢献することがWebプロデューサーとしての責任と言えます。
そして、上記のことを実現するために、プロジェクトの立案、プロジェクトメンバーの招集、必要な資材の調達、プロジェクトの進捗管理をしながら、クライアントとプロジェクトメンバーとコミュニケーションを行ってプロジェクトを成功に導くのが最大の役割です。
Webプロデューサーの仕事内容
要件定義
戦略立案
計画策定
チーム編成
進捗管理
品質管理
効果測定
リスク管理
関係者調整
上記がWebプロデューサーの仕事内容の一例です。クライアントの要望や上層部からの指示をもとに、段階的に仕事を進めつつ、プロジェクトに落とし込んで、プロジェクトを成功させるために進めていくのが役割です。
もちろん、全ての工程をWebプロデューサーが行うわけではありません。それぞれの工程でクライアントやプロジェクトメンバーとコミュニケーションを行い、それぞれの役割や仕事配分を設定し、進捗の状況に応じて調整していくことも役割です。
プロジェクトは時系列の変化によって、突発的なトラブルやリスクなどが発生することもありますし、順調だったもののクオリティが低かったり、成果が得られなかったりすることがあるため、適宜問題を早期に発見しながら、解決と改善を繰り返すこともWebプロデューサーの仕事と言えるでしょう。
Webプロデューサーに必要なスキル
プロジェクトマネジメント能力
コミュニケーション能力
WebやITに関する知識
マーケティングに関する知識
企画力・提案力・交渉力
問題発見・問題解決能力
リスク回避能力
予算・コスト管理能力
上記がWebプロデューサーに必要なスキルの一例です。商品やサービスのWebサイトやWebサービスを構築するための技術、構築したものをリーチさせるためのマーケティング能力、そして両方の品質を高めながら、成功させるためのプロジェクトマネジメント能力の三つが重要と言えます。
また、コミュニケーション能力や交渉力といった、クライアント及びプロジェクトメンバーとの人間関係を良好に保つためのスキルもとても大切です。Webプロデューサーとしての自分の実力を発揮するためにも、特に傾聴力と呼ばれる聞く力、そして要望や意見の本質を見抜く力が必要になります。
プロジェクトが自分を基軸としているのではなく、関係者全員が協力することが基軸であることを前提としつつ、自分の能力を最大限に発揮できることも求められるでしょう。
Webプロデューサーに関連する資格
上記がWebプロデューサーに関連する資格の一例です。WebやIT、プロジェクトマネジメント、マーケティングやディレクションに関連する知識やスキルが問われる資格試験に挑戦することで、Webプロデューサーに必要な理論と知識が身につくようになるでしょう。
特にこれから下積みを経て、Webプロデューサーを目指したいという方はまずは知識を身につけること、そして資格の合格を通じて実務経験を得られる求人に挑戦して採用されるように行動することが大切です。もちろん、実務経験がある方も、実力の証明になると感じた資格に挑戦して合格した方が、転職に有利になるでしょう。
これらの資格はWebプロデューサーになるための認可や許可のための資格ではないため、必ずしも取得しなければならないということはありません。ただし、WebやITに関する技術や知識、マネジメント、マーケティングの理論的な部分を理解していないと、実務でどんなに業務を行ってもスキルを証明することは難しくなります。
そのため、知識とスキルはセットであると理解し、理論と実務の両方で実力を身につけていくという意識を持つことをおすすめします。
Webプロデューサーの年収
Webプロデューサーの年収については、正社員ではおおよそ500万から600万前後、求人を出している企業やプロジェクトの規模によってはそれ以上の年収も期待できます。
また、フリーランスのWebプロデューサーの平均年収を見てみましょう。
フリーランス求人・案件を取り扱っている「フリーランスボード」では、Webプロデューサーの月額平均単価は73万円で年収に換算すると876万円です。
Webプロデューサーを目指すモチベーションにもなる理由でもありますが、Webプロデューサーになるまでの道のりは人それぞれです。
上記金額はあくまでも平均金額であるため簡単に高収入を得られるという安易な考えを持つのは避けましょう。
Webディレクターとの違い
WebプロデューサーとWebディレクターとの違いは、Webプロデューサーはクライアントとの交渉など外部とのコミュニケーションも含め全体的に責任を持って管理することに対し、Webディレクターはプロジェクトメンバーや社内における責任と管理を担うことが挙げられます。
WebディレクターはWebプロデューサーやクライアントの要望に応じて、WebサイトやWebサービスを構築するためにチームメンバーに指示を出し、協力してプロジェクトの目的の達成と完了を目指すのが役割ということです。
ただし、プロジェクトや企業の規模によっては、WebプロデューサーとWebディレクターの両方を兼務したり、どちらかを名乗っていても両方の業務を行うこともあるため、転職の際は実際にどこまでが業務範囲なのかを必ず確認することをおすすめします。
Webプランナーとの違い
WebプロデューサーとWebプランナーとの違いは、WebプランナーはWebプロデューサーやクライアントの要望に応じて、Webディレクターの指示に従いながら、WebサイトやWebサービスの企画や設計の部分を主に担当するのが役割であることです。
基本的にはプロジェクトの進捗や管理に関する部分を担うことはなく、WebサイトやWebサービスの設計や構築に集中することができる立ち位置であり、構築するために必要なスキルを持つメンバーと協力しながら、プロジェクトの目的を達成するために尽力することが求められます。
Webプランナーとしてプロジェクトに関わりつつ、WebプロデューサーやWebディレクターのマネジメント領域のスキルを身につけていくことで、比較的早い段階でポジションアップができる立ち位置ともいえるでしょう。
Webデザイナーとの違い
WebプロデューサーとWebデザイナーとの違いは、WebデザイナーはWebサイトやWebサービスのデザインやデザインインターフェースの部分を担当するのが役割であるという点です。WebディレクターやWebプランナーの指示を元に、その他のフロントエンドエンジニアやデザイナー、プログラムやコーディング担当と協力して成果物を仕上げます。
Webデザイナーの段階からプロジェクトの実務経験をしっかりと積むことで、将来的にWebディレクターを目指すことも可能であるため、プロジェクトの現場で貢献すること、実績作りをしながらスキルアップを意識して成長していくことで、将来的なキャリアの幅も広がっていくでしょう。
2.Webプロデューサーのやりがい・メリット
次にWebプロデューサーのメリットについて解説します。
実績の積み上げによる高収入の可能性
Webプロデューサーのやりがい・メリットとして、実績の積み上げによる高収入の可能性があることが挙げられます。Webプロデューサーを目指す段階から得られるメリットでもあり、プロジェクトに参加していく中で自分自身がどのような役割だったか、役割の中でどのように貢献できたかという実績が、将来的な年収アップにつながるということです。
そして、Webプロデューサーとしてプロジェクトを任されるようになった時も、最初は小規模なものから実績を積み上げていくことで、少しずつ大きなプロジェクトを取りまとめるようになり、将来的にはブランドやメーカーとしての主力商品及びサービスのプロジェクトも担当できるようになる可能性もあります。
Webプロデューサーとしての成功とは、結果だけを見ると華々しいものに見えますが、実際には地道な努力の賜物であるということを前もって理解しておくと良いでしょう。
プロジェクトにおける裁量権の大きさ
Webプロデューサーのやりがい・メリットとして、プロジェクトにおける裁量権が大きいことが挙げられます。Webプロデューサーはプロジェクトの初期段階から関わるため、プロジェクトに必要なヒト・モノ・カネの調整や調達なども含めて、プロジェクトの計画に組み込むことが役割であるのが理由です。
もちろん、全てが自由にできるという意味ではなく、決められた予算と期日までの時間の中で、目的を達成するために必要だという説明責任を果たしながら、調整ができる立場であるという意味でもあります。
そのため、コストのことを考えると必要最低限にしたいのがクライアントや上層部の思惑でもあり、Webプロデューサーとしても同じことは思うものの、品質を高めるためには必要だということを説明できる説得力も必要となってくるでしょう。
評価に値するWebプロデューサーを目指す中で、低コストを目指しつつも、より良い環境を構築し、クライアントともプロジェクトメンバーとも協力しながら、最高の結果を出すことにやりがいを感じられるようになります。
プロジェクトの成功による達成感とやりがい
Webプロデューサーのやりがい・メリットとして、プロジェクトの成功による達成感とやりがいが挙げられます。プロジェクトの成功は実績として残るだけでなく、成功自体がWebプロデューサーとしての達成感を得ることにつながり、次のプロジェクトにおいてもやりがいを持って仕事をできるようになるというメリットです。
大変でも続けることができるのは、やはり成功することの達成感、そしてやりがい、同時にプロジェクトのメンバーとの協力による成功が何よりも嬉しいものであるのです。
同じくクライアントの要望をしっかりと実現することで、対外的な評価も得られるようになり、また新しいプロジェクトが発足する時にも、Webプロデューサーとして声をかけてもらえる可能性が高くなるのもメリットと言えるでしょう。
業界や業種を問わず活躍できる汎用性
Webプロデューサーのやりがい・メリットとして、業界や業種を問わず活躍できる汎用性が身につくことが挙げられます。Webプロデューサーとしてのスキルは、基本的には商品やサービスなどの商材に縛られることはありません。
優秀な営業がどんなものでもしっかりと契約したり、販売したりするように、Webプロデューサーもどんなものでもプロデュースできるスキルが身につくのが理由です。
もちろん、業界や業種ごとの特性やルール、作法のようなものに合わせる必要はありますが、WebサイトやWebサービス、もしくはアプリケーションなどによって、自社の商品やサービスの売り上げを増やしていくという目的には変わりがありません。簡単に言えば認知拡大、興味関心の育成、新規顧客獲得、継続顧客の維持などに収束されることから、実務で身についたスキルはどの業界でも役に立つようになるのです。
3.Webプロデューサーの苦労・デメリット
次にWebプロデューサーのデメリットについて解説します。
責任の重さによる精神的なストレス
Webプロデューサーの苦労・デメリットとして、責任の重さによる精神的なストレスが挙げられます。
後述するプロジェクトの成功というプレッシャーとは別に、自分自身の立ち位置による日々の管理が適切であるのか、このままの状況で期日までに完了することができるのか、解決していない課題や問題をどうすべきかなど複雑に重なり合うタスクに押しつぶされそうになってしまう可能性があるということです。
そのため、Webプロデューサーとしてストレスに負けないようにするためにも、物事を冷静に考えていくことが求められます。俯瞰的にプロジェクトの状態を精査し、課題や問題の抽出、考えられるリスクの回避、突発的な物事への対処など、何かあった時に慌てないためにも、様々なパターンを想定しておき、その対応策を練っておくことが大切です。
多忙な日々による肉体的な疲労
Webプロデューサーの苦労・デメリットとして、多忙な日々による肉体的な疲労が挙げられます。もちろん、所属する企業やプロジェクトの規模にはよりますが、規模が小さい場合においても、限られた人材の中で対応せねばならず、Webプロデューサー以外の業務も兼務することもありえるため、やはり多忙であることは避けられません。
ただし、Webプロデューサーとしてプロジェクトのメンバーと協力していくことで解決できる問題でもあります。例えば、それぞれが負担と感じてしまうことを、お互いがフォローアップできる状態にしていくことでポジティブな状態を維持することができれば、ネガティブな職場環境になってしまうことを避けることができるでしょう。
クライアントやメンバーとの調整の難しさ
Webプロデューサーの苦労・デメリットとして、クライアントやメンバーとの調整の難しさが挙げられます。クライアントからの要望をメンバーと協力してプロジェクトを進め、クライアントやメンバーの両方から新しい要望や意見などが発生することに対して調整をするのは大変です。
プロジェクトと聞くとシステマチックなイメージはありますが、実際に業務を行うのは人間です。同じくプロジェクトの完成形を求めるのも人間であることから、機械が何かを作るように精密にかつ決められた時間で納めるのはそう簡単ではありません。
だからこそ、Webプロデューサーを任せられる人材が必要とされるという意味でもあるため、様々な立場の人と人を調整する能力とともに、聞く力と的確に指示できる力の両方が必要になるでしょう。
必ず成功させるというプレッシャー
Webプロデューサーの苦労・デメリットとして、必ず成功させるというプレッシャーが挙げられます。プロジェクトの成功は、Webプロデューサーが託されている最終的な目標であること、ヒト・モノ・カネの全ての資源を無駄なく、そして最大限の効果を上げることは非常に強いプレッシャーになるということです。
もちろん、プロジェクト成功に関する責任は、必ずしも全てがWebプロデューサーに収束するわけではないにせよ、求められたことを達成できるかどうかに対し、Webプロデューサーが一番責任を感じることは間違いありません。
そのため、単に責任感が強いだけではなく、プロジェクトを成功させるためのスキルを身につけた上で、過不足なくプロジェクトを完了できる能力が求められます。Webプロデューサーを目指すためにいくつかのプロジェクトに参加し、成功体験を納めておくということも重要になるでしょう。
4.Webプロデューサーになるためのポイント
次にWebプロデューサーになるためのポイントについて解説します。
Webに関する技術や知識の習熟
Webプロデューサーになるためのポイントとして、Webに関する技術や知識の習熟が挙げられます。特に未経験の方がいきなりWebプロデューサーになるということは難しいため、まずはWebに関する技術的な知識や要素を習熟し、プロジェクトに参加していくことから始めましょう。
同様にWeb業界ではなくてもプロジェクトに関わったことがある場合においても、Webの技術や知識は大前提として必要なので学ぶべきです。
例えば、Webプロデューサーとしての役割を担う場合において、技術的な要素が全くわからない状態では務まりません。プロジェクトのメンバーに技術的な指示をする必要もありますし、メンバー側から質問をされることもあるでしょう。
同様に技術や知識がなければ、クライアントや上層部の予防を叶えることもできません。Webプロデューサーとして活躍したいと考えるのであれば、既存の技術や知識とともに、最新の技術及びマーケティングの手法などについても常に情報収集をしておきましょう。
マネジメントに関するスキルやノウハウの習得
Webプロデューサーになるためのポイントとして、マネジメントに関するスキルやノウハウの習得が挙げられます。すでにWeb業界で働いており、下積みしている状態からキャリアアップや上位のポジションを狙いたい方の場合は、技術や知識を生かしつつ、プロジェクトのリーダーやサブリーダーなどと関わりを持つことをおすすめします。
現場でマネジメントに関する業務を少しずつ学びながら、マネジメントに関する資格試験などに挑戦しても良いでしょう。マネジメントは言語化しにくい部分もありますが、理論や考え方として専門書などのテキストが豊富にありますので、まずは知識として吸収し、現場でスキルとして活用していくという流れでノウハウを習得していくことが大切です。
傾聴力やコミュニケーション能力の向上
Webプロデューサーになるためのポイントとして、傾聴力やコミュニケーション能力の向上が挙げられます。Webプロデューサーはクライアントやプロジェクトメンバーのほとんどと関わりを持つ必要がありつつ、一定の責任と権限を持っている立場でもあるため、傾聴力とコミュニケーション力の両方が必要になるのが理由です。
Webプロデューサーの立場に関係なく、聞いてもらえる存在であることを理解してもらう必要があるのです。誰とでもコミュニケーションを取れる状況を作り上げることで、プロジェクトの課題や問題の発見も早くなりますし、様々なリスクを回避することもできます。
また、コミュニケーションを通じて、プロジェクト全体の品質の向上が見込めるのも重視すべきポイントでもあるため、プロジェクトに関わる中でコミュニケーション能力の向上は常に努めていきましょう。
具体的な実績を示すポートフォリオの作成
Webプロデューサーを目指す時のポイントとして、具体的な実績を示すポートフォリオを作成することが挙げられます。ポートフォリオは実績が確認できるだけでなく、Webプロデューサーとしてのデザイン力や感性、方向性や直感的な相性などを伝えられるので非常におすすめです。
ただし、単にホームページを作れば良いということではなく、自分自身をプロデュースするというイメージでポートフォリオを作らなければ効果がないので注意しましょう。
特にWebプロデューサーの場合は、採用する側が取り扱っている商品やサービスのターゲットとなる潜在的な顧客層、リード、継続的に購入や課金をしてくれるファンやリピーターが対象であるため、ポートフォリオを見てこの人なら任せられると感じてもらえなければ採用は難しくなります。もちろん、ポートフォリオだけが採用の判断基準ではないものの、しっかりと制作することでポジティブな影響となるということは覚えておいてください。
5.Webプロデューサーを採用する時のポイント
今後Webプロデューサーを採用する企業や担当者に向けてWebプロデューサーを採用する時のポイントを解説します。
どのような視点やポイントを確認すべきかを知っておきましょう。
プロジェクト遂行能力
Webプロデューサーを採用する時のポイントとして、プロジェクト遂行能力が挙げられます。Webプロデューサーとしては未経験の方を採用候補としている場合は、具体的にどのようなプロジェクトに関わり、どのような立ち位置でプロジェクトを遂行したのかをチェックしましょう。
Webプロデューサーの経験がある方を採用候補としている場合は、プロジェクトの成果を確認するとともに、プロジェクトを遂行するまでにどのようなことがあったかを聞いてみることをおすすめします。
また、採用する人材に任せたいと考えているプロジェクトとの相性が良いかどうか、自社の事業活動のペース、プロジェクトの進捗状況、その他の従業員との兼ね合いも含めて能力や人格などを精査すると良いでしょう。
同時に関わったプロジェクトの業界によっては、業界特有の仕事の仕方などが染み付いていることもあります。自社のプロジェクトのWebプロデューサーとして働く場合に、しっかりと適用してくれるのかという点についても質問内容に加えておきましょう。
コミュニケーション能力
Webプロデューサーを採用する時のポイントとして、コミュニケーション能力を有しているかが挙げられます。コミュニケーション能力とは、権限や立場を利用したハラスメント行為なく、クライアントやプロジェクトメンバーと円滑かつ生産的に人間関係を構築できるかどうかを確認しましょう。
プロジェクトの一社員という立場を利用した、一個人のハラスメント行為が、企業にとって大きなリスクになってしまうため、想定できない被害を回避するためにもとても大切です。
Webに関するプロジェクトに関わる全員に対して話を聞く力を持っていること、同時に「このプロデューサーは話しやすい」という人格と雰囲気を有していることも重視しましょう。プロジェクトの成功とは、最初に定義した目標などを達成するだけでなく、プロジェクトに関わった人が有意義であったと感じられることも重要だと覚えておきましょう。
プロジェクトメンバーを牽引する統率力
Webプロデューサーを採用する時のポイントとして、プロジェクトメンバーを牽引する統率力があるかが挙げられます。プロジェクトの管理者としてプロジェクトのメンバーを牽引する統率力があるからこそ、プロジェクトを成功に導くことができるようになります。
Webプロデューサーとして採用したいと考えている人材と面接する際に、具体的にどのようなプロジェクトに参画していたのか、そしてプロジェクトメンバーとどのように関わってきたのかを確認すると良いでしょう。
また、プロジェクトそのものがどのようなものを生み出したのかを確認し、チームワークやコミュニケーションによって、どのような成果があげられるのかもチェックしておくことが大切です。
最新のWebトレンドや技術への感度
Webプロデューサーを採用する時のポイントとして、最新のWebトレンドや技術への感度が高いかが挙げられます。Webに関するトレンドや技術、またはマーケティングの手法においては、日々進化していくことから古いやり方や考え方のままですと、最大限の成果を上げることが難しくなるでしょう。
特に過去の実績が素晴らしいものであったとしても、その時の手法だけで現在や未来でプロジェクトが成功するとは限りません。もちろん、闇雲に新しいことに手を出してしまうということではなく、必要に応じて新しい技術を受け入れていくこと、Webプロデューサー自身が成長と進化をしていくという伸びしろくあることをチェックしましょう。
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6.まとめ
今回はWebプロデューサーに関する基礎知識、Webプロデューサーのメリット・デメリット、Webプロデューサーを目指す時のポイント、Webプロデューサーを採用する時のポイントについてお話ししました。
Webプロデューサーを目指す場合、個人としてのWebに関する知識や技術だけでなく、周囲とのコミュニケーション能力に長けていること、そしてコツコツと実績を積み上げていくことが大切です。
Webプロデューサーを採用したいと考えている場合、Webプロデューサーとしてプロジェクトを任すことができる人か、責任を持って取り組んでくれるか、何よりもコミュニケーションを大切にできるかを重視しましょう。
WebプロデューサーはWebサイトやWebサービスの成功に不可欠であり、常に変化し続けるIT技術やマーケティングに適応していくためにも、その役割はますます重要になっていくのは間違いありません。Webプロデューサーへの転職や採用をお考えであれば、プロジェクトの成功という共通する目標を持って、採用に向けて積極的かつ前向きに取り組んでいくことをおすすめします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。
