「Webプロデュースについて学びたい」「広報やコンテンツマーケティングに役立つ知識を得たい」とお考えであれば、過去に実施されていたWebプロデュース試験について理解を深めてみてはいかがでしょうか。
Webプロデュース試験はWebで情報発信する際のプロデュースに関するマネジメントの知識やスキルが評価される検定試験だったため、試験の内容や対応テキストを参考にすることで、Webプロデュースについての理解が手に入る可能性があります。
今回はWebプロデュース試験に関する基礎知識や詳細情報、Webプロデュース試験の資格取得のメリット・デメリット、さらにWebプロデューサーの年収や必要スキルなどの概要、Webプロデューサーのなり方についてお話しします。
目次
1.Webプロデュース試験に関する基礎知識
はじめにWebプロデュース試験に関する基礎知識について解説します。
Webプロデュース試験とは
Webプロデュース試験とは、株式会社ボーンデジタルが実施している「Web検」の試験の一つであり、2024年9月末時点で試験の実施が停止されている検定試験です。
Webサイトに関するマネジメントを行うプロデュースに関する知識やスキルが評価される検定試験でした。正式名称は「Webプロデューサー」、英語での表記は「Certified Web Business, Professional」となっています。
Webプロデュース試験
上記は株式会社ボーンデジタルが実施しているWebプロデュース試験とその他の現在は試験が実施されているWeb検の種類です。Web検の中でもWebプロデュース試験はWeb関連の仕事をする際の基本とともに、Webプロデューサーに必要な知識、そして実務経験によってスキルを得るための内容が盛り込まれていました。
そのため、プロデューサーとしての役割を目指していたり、現在プロデューサーとしてさらなるスキルアップをしたい方に、どのような試験だったか、もしくは参考書やテキストが有用である可能性が高いと言えるのです。
WebプロデューサーとWebディレクターの違い
WebプロデューサーとWebディレクターの違いとして、責任区分が違うということが挙げられます。プロデューサーの場合はプロジェクト全体、ディレクターの場合はプロジェクトの中の制作部門が責任区分となるのが一般的です。
プロデューサーが責任者および管理者、ディレクターは責任者の指示に基づいて自分に割り当てられた部門の部下やチームメンバーをまとめるといえば分かりやすいでしょう
プロデューサーは社内外ともに対応があり、ディレクターの場合は基本的には社内の制作部門の中の対応という見方もできます。ただし、これらは法的に区分されてるようなものではないため、両方を兼任することもありますし、ディレクターであっても外部との交渉が生じることもあるため、実際の現場で自分の業務区分がどのようになるかは必ずチェックすることが大切です。
Webプロデュースの知識で目指せるキャリア
広報担当者
SNS担当者
マーケティング企画担当
上記がWebプロデュースの知識で目指せるキャリアの一例です。Webに関連するキャリアとともに、広報やSNS担当、マーケティング企画担当などの事業活動に必要なPRを行うキャリアを目指せるようになります。
また、WordPressなどを扱えるようになることで、コンテンツマーケティングの担当者、SNSを通じてユーザーから得た情報を元に企画担当者、新しい商品やサービスの開発に伴う役割なども視野に入ります。
キャリア名ごとのポジション的な区分については、企業や組織によって異なりますし、対応する分野によって上下関係が違うということは理解しておきましょう。実務経験が増えるごと、実績を獲得することに自分自身のポジションアップとさらにキャリアチェンジの幅が広がると考えれば間違いありません。
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2.Webプロデュース試験の詳細情報
次にWebプロデュース試験の詳細情報について解説します。
Webプロデュース試験の詳細
正式名称 | 公益社団法人 全日本能率連盟登録資格 Web検定 Webプロデューサー |
---|---|
試験会場 試験日時 | ・J-Testingによるリモート受験 ・J-Testingテストセンターによる会場での受験 |
試験時間 | 90分 |
出題形式 | CBT(Computer Based Testing)方式 |
出題数 | 65問 |
合格基準 | 正解率70%以上 |
受検料 | 本体10,000円+税 |
前提資格 | 特になし |
試験結果 | ・リモート受験の場合は約1週間後にマイページにログインして確認 ・テストセンターでの受験の場合は受験後にディスプレイに表示 |
参考元:https://webken.jp/produce/
上記がWebプロデュース試験の詳細です。現在は実施されていないものの、すでに合格されている方であれば正式名称である「公益社団法人 全日本能率連盟登録資格 Web検定 Webプロデューサー」を履歴書に記載することができます。
すでに資格を所有されている合格者の方は、希少性の高い検定試験に合格しているということを忘れず、知識やスキルを活かせるキャリアを目指してみたり、実務の現場で役立てたり、さらなる実績のアップによってキャリアを広げていくという視野を持つことが大切です。
Webプロデュース試験の出題範囲・勉強時間
試験範囲 |
---|
「ウェブの仕事力が上がる 標準ガイドブック4 Webプロデュース」を中心に出題(※注)
2.インターネットビジネスの環境 3.インターネットビジネスのモデル 4.マーケティングと集客施策 5.Webサイトのプロデュース 6.Webサイトの設計
|
参考元:https://webken.jp/produce/
上記がWebプロデュース試験の出題範囲です。インターネットビジネス、すなわちオンラインマーケティングやWebマーケティングに関する内容が中心となっており、Webリテラシーの分野からも出題されるため、プロデュースとリテラシーの両面の基礎的な知識やスキルが身につくことが分かります.
試験範囲とテキストの対応する項目をチェックしたところ、初めて資格試験に挑戦する方の場合の勉強時間は、おおよそですが100時間から150時間程度、その他のWeb検に合格されている方や実務経験のある方の場合は50時間から100時間程度が必要だったことが推測できるでしょう。
Webプロデュース試験の受験者数・合格率・難易度
受験者 | 合格者 | 合格率 | |
---|---|---|---|
受験実績(2023年度) | 51名 | 14名 | 27.4% |
受験実績(2022年度) | 58名 | 20名 | 34.5% |
受験実績(2021年度) | 29名 | 15名 | 51.7% |
受験実績(2020年度) | 42名 | 13名 | 30.9% |
上記がWebプロデュース試験の受験者数・合格率です。2023年度のWebリテラシー試験の受験者が594名、Webディレクション試験の受験者が676名であることを考えると、運営元の試験の維持が難しいという意味が受験者数に現れていることが分かります。
難易度は、年々の合格率と試験範囲、公式テキストの内容を前提とすると、Webに関する知識・実践力を幅広く問われることもあり、決して簡単な試験ではなかったことが推測されます。そのため難易度が高く、合格しにくい試験という印象を受験者が持っていた可能性が高いでしょう。
Webプロデュース試験の申し込み手順
2024年10月以降Webプロデュース試験は実施されておりません。。
なお、Web検の4つの試験全てに合格したかった方は、公式のアナウンスを時々チェックしておき、挑戦できるようになれば積極的に申し込んでコンプリートを目指しましょう。
Webプロデュース試験の有効期限
今までは2年ごとの更新手続きが必要、現在は更新手続きなしで無期限となっていることから、2024年9月末時点までに合格している方は将来的にも履歴書に記載することができるため、合格した時の証拠となるような書類などは必ず保存しておきましょう。
ただし、その他の検定試験にも入れることですが、有効期限が設定されていないとしても同分野における知識やスキルは日々進化していくため、常に最新の情報を収集していくことは必要であることは理解しておくべきです。
3.Webプロデュース試験の資格取得のメリット
次にWebプロデュース試験の再開、もしくは同じ分野の試験が開催された場合の資格取得のメリットについて解説します。
Webプロデューサーに必要な知識やスキルが身につく
Webプロデュース試験の資格取得のメリットとして、Webプロデューサーに必要な知識やスキルが身につくことが挙げられます。Webプロデュースについて合格できるレベルまで学ぶことで、体系的かつ段階的にプロデューサーやマーケティング担当などに必要な知識が身につくということです。
現在においては、スマホやタブレットで何らかの情報を見ている時、すでにプロデュースされたものを閲覧している状態と言えます。その裏側の知識やスキルが身につくという意味でもあり、どうすれば情報が届けられるのか、なぜ自分がこれを見ているのかなどが理解できるようになり、結果として届ける側に必要なスキルが身についていくようになるのです。
Web関連のキャリアへの挑戦のきっかけになる
Webプロデュース試験の資格取得のメリットとして、Web関連のキャリアへの挑戦のきっかけになることが挙げられます。Webについては、現在におけるメディアの一角として、むしろ第一候補としての立ち位置でもあることから、裾野も広く、様々なキャリアがあることから、資格の取得がきっかけになるという意味です。
昨今では学校教育によるIT教育なども実施されているものの、Webマーケティングも含めた働くという意味での知識やスキルの習得までは行われていません。あくまでもIT技術の使い方、インターネットを安全に使う方法、プログラミング能力を含めた基礎的なものです。そのため、Web関連の業界を目指すための基礎的な体力が身につくようになることは、ご自身のこれからのキャリアに非常に役立つでしょう。
Webによる広報やマーケティングの視野が広がる
Webプロデュース試験の資格取得のメリットとして、Webによる広報やマーケティングの視野が広がることが挙げられます。特に実務経験者の方で、これからWebよる広報に挑戦、オンライン集客をしたいという方が、様々な手法を知ることで現在お勤めの企業や組織に貢献でき、ご自身の評価が上げられるというメリットです。
広報は情報発信すれば誰でも見てくれると言ったような簡単なものではありません。大手有名企業やブランド、メーカーにおいても商品やサービスを知ってもらうためにコストと優秀な人材を広報に費やすのが一般的です。そのため、少しでもWebの力で自社の商品やサービスをまずは知ってもらいたい、興味を持ってくれた人に良さを伝えて売上につなげたいという場合に非常に役立つでしょう。
4.Webプロデュース試験の資格取得のデメリット
次にWebプロデュース試験の再開、もしくは同じ分野の試験が開催された場合の資格取得のデメリットについて解説します。
資格取得のための時間や費用のコストが必要になる
Webプロデュース試験の資格取得のデメリットとして、資格取得のための時間や費用のコストが必要になることが挙げられます。勉強するための時間、勉強するための教材の費用、今は実施されていないものの受験料などが発生することが理由です。
ポイントとしては、全ての検定試験に同様のコストが発生し、コストではなく投資と捉えて積極的に支払うものでもあると考えることと言えます。コストがかかるから検定試験を受けない、勉強しないというのは成長につながりませんし、スキルアップもできなければキャリア形成もしにくくなるということも覚えておきましょう。
Webプロデュース試験単体の合格ではアピールしにくい
Webプロデュース試験の資格取得のデメリットとして、Webプロデュース試験単体の合格ではアピールしにくいことが挙げられます。特に初心者の方がWeb関連の職種を目指す場合において、合格が採用に結びつくと考えてしまうと思わぬデメリットになるということです。
そもそも、国家資格を除けば、試験に合格することで何らかのキャリアが約束されるというのはなかなか難しいということを知っておく必要があります。そのため、Webプロデュース試験だけでなく、その他の検定試験の合格も目指していくこと、自分の経験やスキルセット、興味関心に合わせたキャリア形成をしていくことが重要です。
実務経験者の実力の証明にはなりにくい
Webプロデュース試験の資格取得のデメリットとして、実務経験者の実力の証明にはなりにくいことが挙げられます。例えば実務においてWebプロデュースに近しい業務をされていた方、もしくはWeb関連の事務経験のある方ですと、試験の合格によって実力の証明になるかは難しいという意味です。
ただし、採用などの場においてアピールするポイントとして資格の取得を目指すことと、ご自身のキャリア形成のためにスキルアップをすることとは区別する必要があります。すぐに採用にアピールできるポイントにならなくても、勉強した知識によって新しい実務経験や実績が得られれば、将来的にはキャリアに役立つという考え方も持っておきましょう。
5.Webプロデューサーとは?
次にWebプロデューサーに関する基礎知識について解説します。
Webプロデューサーとは
Webプロデューサーとは、WebサイトやWebサービスの企画、運営、管理における全体の責任者と言えます。
例えば、自社の新商品の売り上げを高めるために、WebサイトやWebサービスを作成し、認知拡大や興味関心を高めるとともに、ブランドのイメージアップ、信頼性や安心性の向上、何よりもファンやリピーターの獲得など継続的顧客の維持など、Webでプロデュースするための全体のプロジェクト管理を担うということです。
Webプロデューサーは環境にはよるものの、時系列的に実績を積み上げていきやすく、将来的にキャリアが安定するという魅力があることから、地道に努力していくことが地盤を固くしていくということもしておきましょう。そのため、Webに関連する仕事をしていて、Webプロデューサーを目指すのであれば、常日頃から周囲とコミュニケーションを惜しまないこと、学ぶ姿勢を身につけることなどが求められます。
Webプロデューサーの業務内容
企画・立案
プロジェクト管理
クライアントや経営陣とのコミュニケーション
アクセス解析や分析後の改善
問題の発見や問題の解決
コストとリスクの低減
上記がWebプロデューサーの大まかな業務内容です。Webプロデューサーはプロジェクトマネージャー(PM)やディレクターとともに、Webの技術を活用しながら、最大限の結果を出せるようにプロジェクトを進めていきます。
プロジェクトを進めるというのは人と人の関わりを円滑に進めること、時系列的にも無理なく、安定して期日までに進められることでもあるため、プロジェクト管理やクライアントとの交渉など、機械ではなく人間としっかりとコミュニケーションすることが最大の業務内容と言えるでしょう。
また、Webプロデューサーは自分自身が全てを担うという意識では続きません。何よりも自分自身の心身の健康を害してしまう可能性がありますし、無理をすることで周囲を頼ることができなければ、プロジェクトは破綻してしまいます。
そのため、Webプロデューサー自身が何をすべきかを自分で決定し、クライアントや部下からの要望をどのように判断して、誰に任せて対応していくかも含めて対応していく必要があります。
Webプロデューサーの年収
Webプロデューサーの年収については、おおよそですが400万から600万、そしてキャリア形成次第で1000万を超える年収が期待できます。プロジェクトの規模や携わる分野によっても大きく異なるため、年収が必ずしも適用されるかどうかは難しいという部分に注意が必要です。
また、Webプロデューサーという職種、職名そのものが企業や組織、もしくはその規模によって異なる点にも注意が必要です。前述した業務内容についても同様であり、プロデューサーとプロジェクトマネージャー(PM)、もしくはディレクターも兼任しているような状況も考えられることから、年収と業務内容の精査は十分に行うようにしましょう。
なお、フリーランスの平均年収を見てみましょう。
フリーランス求人・案件を取り扱っている「フリーランスボード」では、Webプロデューサーの月額平均単価は73万円で年収に換算すると876万円です。
Webプロデューサーに必要なスキル
プロジェクトマネジメント能力
コミュニケーション能力
クリエイティビティやデザインに関するスキル
問題発見能力と問題解決能力
予算管理能力
コスト内で最大限の成果を上げる能力
WebマーケティングやSNSに関する知識
上記はWebプロデューサーに必要なスキルの一例です。基本的にはコミュニケーション能力を基軸として、プロジェクト、予算、人材、時間を管理していく能力全般が求められると考えて良いでしょう。ただし、プロジェクトの規模、実績や実務経験のない方がいきなり全てを求められるということではないということも知っておいてください。
6.Webプロデューサーのやりがいとは?
次にWebプロデューサーのやりがいについて解説します。
クリエイティビティを最大限に発揮できる
Webプロデューサーのやりがいとして、クリエイティビティを最大限に発揮できることが挙げられます。もちろん、クリエイティビティとはWebプロデューサー個人の思い上がりなどではなく、クライアントや自社のイメージ、ブランドを意識し、求められる結果を出すことです。
取り扱うものが、WebサイトやWebサービス、もしくは商品、ゲームや食材、本の出版や洋服でも何でも同じであるということも忘れてはなりません。自分自身が表現したいということではなく、どう表現すれば最高の結果が得られるのか、そのためにプロジェクトやチームのメンバーとどのように有効なコミュニケーションを築いていけるのかを模索しながら、実行できることもやりがいと言えるでしょう。
責任の重要さやコミュニケーションの大切さが実感できる
Webプロデューサーのやりがいとして、責任の重要さやコミュニケーションの大切さが実感できることが挙げられます。Webプロデューサーの責任とは、クライアント、もしくは自社の計画に合わせて、求められる最大限の結果を上げることです。
同時に必要な人員、コストやリスク、期限までの達成なども含めて、絶対に自分1人ではできないということ、すなわちコミュニケーションの大切さが実感できることがやりがいにつながっていきます。
また、Webプロデューサーは全て一人で業務をこなしていくわけではなく、人と人というコミュニケーションを上手に活用しながら、目的を達成していくことが求められます。
そのため、コミュニケーションが円滑にできるようになればなるほど、コミュニケーションが大切だと実感できるようになり、同時に責任の重要さが過不足のない丁寧なコミュニケーションにつながるということもやりがいと言えるでしょう。
プロジェクトへの貢献や成功が成長につながる
Webプロデューサーのやりがいとして、プロジェクトへの貢献や成功が成長につながることが挙げられます。例えば、プロジェクトの根本的な最終目標は売り上げを上げることです。もちろん、それは新規顧客獲得や継続顧客の維持なども含めて、クリエイティブやコンテンツによって成功を上げることでもあります。
自分自身がどれだけプロジェクトに貢献できたかは周囲が評価することであるということも忘れてはなりません。そして、単に成長するだけではなく、成長したことを評価してもらえること自体がやりがいにつながり、キャリア形成においてポジティブな循環になっていくということを知っておいてください。
実績によって将来的なキャリアの安定が期待できる
Webプロデューサーのやりがいとして、実績によって将来的なキャリアの安定が期待できることが挙げられます。下積みをしながら、実務経験と実績を増やしていくことは、やりがいを感じるだけでなくキャリア形成をする上で非常に重要です。
7.Webプロデューサーになるには?
次にWebプロデューサーになるための大まかな流れについて解説します。
Web業界での実務経験を積む
Webプロデューサーになるためには、Web業界での実務経験を積むことから始めましょう。最初はコンテンツ制作や編集業務、ディレクション作業などに携わっていき、リーダーとなる人に学びながら少しずつポジションを上げていくようなイメージです。
同時にポジションを上げていくイメージとともに、イメージとともにスキルアップをしていくことも心がけましょう。ポジションだけでスキルがない人材には人がついてこないためです。
自分がどのような仕事をしてきたのか、どのような業務を行えるのか、実績としてどのようなプロジェクトに参加したのかなどを意識しながらキャリア形成を考えて仕事をすることが大切です。
Web業界の人脈作りも重要
Webプロデューサーになるには、Web業界での人脈作りも重要と言えます。そもそもWebプロデューサーとして必要なスキルである「コミュニケーション能力」を鍛えないことには、人をまとめる立場、リーダーや管理職、そしてプロデューサーにはなれないという意味です。
同様にずっと同じ企業や組織で働き続けることもキャリアとしては間違っていませんが、現代においてはプロジェクトごとに参画したり、新規プロジェクトから転職をしたりすることも珍しくありません。人脈がなければ得られないキャリアチェンジ、もしくはポジションアップの考え方であることから、日頃からどんな方にも丁寧に接することを心がけましょう。
Webプロデューサーに必要なスキルを習熟していく
Webプロデューサーになるために実務経験を積む中で、状況によっては必要なスキルが得られない場合もあります。例えば、コンテンツ制作の分野は関わることがなかった、デザイン面においては外注に任せっきりだったという場合は少しずつでも基礎を学び身につけていくことが重要ということです。
Webプロデューサーという立ち位置は単にクリエイティブ制作における責任者であるということだけではなく、Webプロデューサー自身がクリエイターとしての何らかの素質や基礎、もしくは実績が伴っていないと人はついてきませんし、評価が得られずにポジションアップも期待できなくなってしまいます。
全てができるようになれということではなく、Webプロデューサーとして最低限知っておくべきスキルと知識は蓄えておくというイメージを持ちましょう。
実務経験や実績と紐付いたポートフォリオを作成する
Webプロデューサーを目指す中で、ポジションアップに悩んだ時は実務経験や実績と紐付いたポートフォリオを作成することも重要です。この人が何ができるのかということを、ポジションや自分の立ち位置に関わらず誰にでも見てもらえるようにするのが必要だと覚えておきましょう。
ポートフォリオを見た人が新しいプロジェクトにこの人を手伝ってほしい、もしくは任せてみたいという風な期待もできますし、具体的な実績やスキルに伴うポートフォリオがあれば、企業や組織の中においても自分の能力の評価をアップすることにもつながります。
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8.まとめ
今回はWebプロデュース試験に関する基礎知識や詳細情報、Webプロデュース試験の資格取得のメリット・デメリット、さらにWebプロデューサーの年収や必要スキルなどの概要、Webプロデューサーのなり方についてお話ししました。
Webプロデュース試験に興味を持ち、Webプロデューサーを目指したいと考えているのであれば、まずはWeb制作に関する仕事に挑戦してみること、実務経験を増やすことができる現場で働くことが重要です。
また、すでにWeb制作に関する職種の方であれば、ポジションアップを目指して積極的に周囲とコミュニケーションを行い、Webプロデューサーになるためのスキルを増やしていくことを意識して、実力の証明となる実績を積み上げていくことをおすすめします 。
最後までお読みいただきありがとうございました。
本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。