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マーケティング資格一覧【初心者・転職時・難易度別】実はいらない?取得デメリットなども解説

公開日:2025/04/11最終更新日:2025/04/12

「マーケティングスキルを身につけたい」「マーケティングの専門性を磨きたい」とお考えであれば、マーケティング分野の資格取得に挑戦してみてはいかがでしょうか。


資格の取得を目指すことはスキルアップになり、市場価値が高まることで現職にも有利になるので非常におすすめです。


本記事では、マーケティングの資格に興味をお持ちの方のために、改めてマーケティングの基礎について解説しつつ、転職やスキルアップに役立つマーケティング資格の紹介、メリットやデメリット、そして選び方について分かりやすくお話ししていきます。

1.マーケティングとは

はじめにマーケティングの資格について検討するために必要な基礎など、マーケティングの定義や種類、いらないと言われる理由や難易度などについて解説します。

広義のマーケティングとは

  • 認知拡大

  • 興味関心の育成

  • リード(見込み客)の獲得

  • 新規顧客の獲得

  • 既存顧客の維持

  • 休眠顧客の掘り起こし

上記が広義のマーケティングの流れと目的の一例です。


一般的な意味でのマーケティングと同様であり、まずは消費者に伝えること、興味関心を引き出すこと、そしてリードの獲得や新規顧客の獲得につなげていくのが主な目的です。最終的な目標は売上のアップであり、そのために必要な顧客の獲得や単価のアップなどもマーケティングが担う役割と言えます。


商品やサービスの魅力をどのように伝えるか、魅力を知った人の購買意欲を高めるにはどうすべきか、購買意欲を損ねずに課金につなげるにはどうするか、そして一度の課金でなく、2回目以降の継続につなげるにはどうすべきか、そしてマーケティングの結果を分析し、戦略や施策を継続的に改善していくことなどが広義のマーケティングと言えるでしょう。

狭義のマーケティングの種類

  • マスマーケティング

  • デジタルマーケティング

  • コンテンツマーケティング

  • SEO(検索エンジン最適化)

  • SNSマーケティング

  • メールマーケティング

  • ダイレクトマーケティング

  • インフルエンサーマーケティング

  • イベントマーケティング

  • 口コミマーケティング

上記が狭義のマーケティングの種類の一例です。


主なマーケティング手法の種類でもあり、ペルソナやターゲットに情報を伝えるための手段、そしてそれぞれの得意とする広告表現を理解しながら、コストパフォーマンスを計測しつつ実践していきます。そのため、マーケティングの結果が失敗に終わってしまうと、投資したコストに対するリターンを得ることができません。


マーケティングが重視される理由でもあり、マーケティングによる広告効果を最大限にするためには、様々なマーケティング手法の知識やスキル、そして実践した結果などを積み重ねながら改善をしていくことが求められます。マーケティングの資格取得を目指すことで、マーケティングを成功させるための知識やスキルを身につけることができるようになるのです。

「マーケティング資格はいらない」と言われる理由

「マーケティング資格はいらない」と言われる理由として、マーケティング関連の職種で働くために、資格を必要としない点が大きな理由と言えるでしょう。また、マーケティングに関する資格で得た知識が、成功に繋がるとは限らないことも理由の一つです。同時に、結果を出しているマーケターが必ずしも資格を取得しているわけではないことも考えられます。


ただし、資格取得に向けて行った勉強は決して無駄にはなりません。マーケティングについて全く学んでいない方や、体系的に学習をしていない方と比べれば、合格に向けて勉強している方の方が活躍できる可能性は高いと言えます。


マーケティングの資格がいらないというよりも、マーケティングの資格がなくてもマーケティングの仕事ができるということ、知識やスキルだけでなく、実践の中で学ぶことが重視されているという点も理解しておくと良いでしょう。

マーケティング資格の難易度を把握する方法

マーケティング資格の難易度を把握する方法として、まずはご自身の理解度を知り、挑戦する資格の試験問題や試験範囲を確認することが大切です。このため、受験される方の前提となる知識や経験によって試験の難易度は異なってくるという点を理解しておきましょう。


また、実務でマーケティングに携わっている方の場合、資格試験の知識と実務との間に、考え方や仕組みの違いを感じることもあるかもしれません。そのような場合は、試験で学ぶマーケティングの手法や考え方を、新たな知識として吸収しておくのが良いでしょう。


同様に、難易度が高いとされる資格試験に合格したからといって、必ずマーケティングが成功するとは限りません。資格はあくまでもマーケティングの手法や考え方を多く知っている証明であり、商品やサービス、ターゲットとする顧客層、現在の売上、そしてマーケティングに投資できる金額などによって、成功の可否が決まるという考えを持つことをおすすめします。

2.転職やスキルアップに役立つマーケティング資格一覧

次に基礎が学びやすい初心者向けのマーケティング資格をはじめとして、それぞれの分野で転職やスキルアップに役立つマーケティング資格をご紹介していきます。

初心者におすすめなマーケティング資格

上記が初心者におすすめなマーケティング資格の一例です。


初心者や未経験の方はマーケティングの基礎が学べる資格に挑戦することから始めると良いでしょう。まずはいずれかの資格の取得に挑戦し、レベルや級があるものは少しずつ段階を上げていくのがおすすめです。自分のマーケティングに対する理解度をチェックしながら、合格できそうなものから挑戦し、合格できたら次の分野の資格に挑戦していくと効率的です。


ITパスポート試験についてはエンジニア領域の試験ではありますが、マーケティングはITとの関係性も深いため、勉強しておくことで学習効率のアップが期待できます。また、勉強する中でマーケティングのどの分野で活躍したいかを定めながら、次の段階や分野を決めていくと良いでしょう。

Webマーケティング分野のマーケティング資格

上記がWebマーケティング分野のマーケティング資格の一例です。


Webマーケティング分野においては、IT技術との関係性がさらに深くなるため、最低でもitパスポート試験の合格、可能であれば基本情報技術者試験の勉強をしておくと、IT技術に関する知識や専門用語に悩まずスムーズに勉強できるようになります。


また、SEO検定やIMA検定などにおいても、初心者よりも級やレベルが高いものをおすすめしていますが、難しいと感じたら下の級やレベルから挑戦して基礎を身につけていきましょう。その他、コンテンツマーケティングを実践する場合は、WordPressなどCMSの知識もあるとマーケティングにおける情報発信の幅が広がるのでおすすめです。

広報・PR分野のマーケティング資格

上記が広報・PR分野のマーケティング資格の一例です。


広報やPR担当は企業の顔として様々な情報発信を行う必要があるため、マーケティングの知識とともにディレクションやコミュニケーション、SNSに関する知識を学んでいくと良いでしょう。企業や組織の規模によっては、ブログやSNSの文章やコンテンツを制作する可能性もあるため、Webデザインやライティングについても少しずつ勉強するのがおすすめです。


同時に広報担当者として外部や一般顧客とのコミュニケーションを行う可能性もあるため、企業の一員としてふさわしい言葉遣いや文章の作成を意識して勉強していくことも求められます。また、広報やPRの担当はWebマーケティングとも関係性が深いため、ITパスポート試験やSEO検定などの取得も視野に入れてみても良いでしょう。

分析・解析分野のマーケティング資格

上記が分析・解析分野のマーケティング資格の一例です。


ある程度の企業や組織の規模があり、すでにマーケティングが確立している場合など、SEOや分析および解析した上での改善が必要になることもあるため、分析や解析のスペシャリストを目指したい方におすすめの資格と言えます。資格の取得とともに実績や実務経験の積み上げ方次第で、コンサルタントに近い働き方の視野に入ってくるでしょう。


分析や解析分野のマーケティング資格は、Webマーケティングの担当者や広報担当者の方にもおすすめの資格でもあります。それぞれの分野の知識やスキルではキャリアが停滞していると感じたら、挑戦してスキルアップを目指してみても良いでしょう。また、分析や解析分野が習熟していくことで、データアナリストやデータスペシャリストなどの道も開けるということも覚えておいてください。

3.マーケティング資格を取得するメリット

次にマーケティング資格を取得する具体的なメリットについて、代表的なものを3つご紹介します。

マーケティングの基礎を体系的に学べる

マーケティング資格を取得するメリットとして、マーケティングの基礎を体系的に学べること、マーケティングの分野に合わせて学ぶことで専門性を高められることが挙げられます。


未経験や初心者の方が実務経験を積む機会を得るため、もしくは成果を出したい方のスキルアップのために役立つということです。また、実務でのマーケティングがどのような手法であるのか、メリットやデメリットを理解することで様々な視点からマーケティングを成功させる考え方も身につくようになるでしょう。


同時に企業や組織ごとにマーケティングの手法や考え方、ノウハウが確立していることもあり、既存の部門や部署のやり方に馴染めないと感じることもあるかもしれません。もちろん、それらはマーケティングを成功させるための重要なノウハウや知識ですが、新しい知識を習得することで、これまでとは異なる視点から活躍できる可能性も高まると期待できます。

市場価値が向上し転職活動が有利に

マーケティング資格を取得するメリットとして、資格取得によって市場価値が向上し、スキルのアピールがしやすくなることで転職活動が有利になる可能性があります。また、資格取得に向けて勉強することで、実務で成果を出せるようになり、実績の積み上げに繋がることも大きなメリットです。


マーケティング担当者としての知識やスキルだけでは採用に至らない場合でも、まずは実務経験と実績を増やしたいと考えるなら、資格取得の過程で得られる知識やスキルは必ず役立ちます。具体的にアピールできる成果が出てくることで、資格の取得も強みとなり、採用される可能性を高めることができるでしょう。さらに転職ではなくポジションアップを目指す場合においても、実績の積み上げが評価されやすくなることも強みになります。

実務で具体的な成果を出しやすい

マーケティング資格を取得するメリットとして、マーケティング手法それぞれのメリットやデメリットを理解しながら、実務で具体的な成果を出しやすいことが挙げられます。マーケティングを成功させるためには、前提となる豊富な知識と現状に適用できる実力が求められるため、様々な手法を知っている方が有利になる可能性が高いのが理由です。


1つのマーケティング手法の改善にこだわり続けるよりも、さらに成功できる手法やコストパフォーマンスの高い方法を選べるようになるのもメリットと言えるでしょう。


一昔前においてはマスマーケティングの広報や宣伝だけでも十分に結果を得ることができました。しかし、現代ではテレビや新聞以外にも、パソコンやスマートフォン、タブレット、様々なオンラインサービスやサイトの広告枠などがあるため、そのため、多様な広告媒体に合わせたマーケティング手法を実践できる知識を持つことが、具体的な成果に結びつくという点を覚えておきましょう。

4.マーケティング資格を取得するデメリット

次にマーケティング資格を取得するデメリットとして、代表的なものを3つご紹介します。

資格取得のためのコストが必要になる

マーケティング資格を取得するデメリットとして、勉強時間や受験料、参考書を購入するための費用など、資格取得のためのコストが必要になることが挙げられます。勉強が思うように進まない時期には、このコストに見合うリターンが得られるのだろうかとストレスを感じてしまうこともあるでしょう。


また、スキルアップを実感できなかったり、実務との差を感じたりすることで、コストが無駄になるのではないかと考えてしまうこともあるかもしれません。


ネガティブな考え方に陥らないためには、資格取得にかかるコストは将来的な自己投資であると考え、前向きに取り組むことが大切です。合格の有無や直接的なリターンも重要ですが、学んだことは決して無駄にはなりません。さらに、学んで知識を増やしていこうという姿勢が身につくこと自体が、ご自身の成長にポジティブな影響を与えるという考え方を持つことも大切です。

実績や実務経験の代替になりにくい

マーケティング資格を取得するデメリットとして、未経験者や実務経験が浅い方が合格したとしても、実績や実務経験の代替になりにくいことが挙げられます。マーケティングの知識や手法を学ぶことは非常に大切ですが、採用の場面では、実績や実務経験のある候補者と比較された場合、資格だけでは大きなアドバンテージにはなりにくいのが現実です。


モチベーションを下げないためにも、実績や実務経験の穴埋めを焦るのではなく、まずはマーケティングの基礎をしっかりと身につけるという意識で勉強に取り組むことが大切です。


そのため、初心者の方や未経験者の方がマーケティングの資格を取得する場合は、その後の転職活動においても未経験でも応募できる求人を中心に検討しましょう。実務経験のある方と比較されるのではなく、同じ未経験者と比較された際に、資格取得が強みとなるように転職活動を進めていくことをおすすめします。


一方で、具体的な実績がなく資格の取得で実務経験者として転職したい場合、実務経験者に匹敵する高度な知識や専門性を証明できるような難易度の資格の取得を目指すことも効果的です。

資格によって認知度や評価が異なる

マーケティング資格を取得するデメリットとして、資格によって認知度や評価が異なること、転職時の市場価値にブレが生じることが挙げられます。例えば採用担当者が合格した資格について知らない場合、知っていてもその価値を理解していない場合は、採用に必ずしもプラスの影響を与えない可能性があるということです。


解決策としては、マーケティングの基礎が学べる資格とともに、専門性を示しやすい分野の資格取得も検討すると良いでしょう。一般的なマーケティング手法に加え、WebマーケティングやSEOについても強みを持つ人材であることを示すために、資格自体が具体的なスキルを証明できるものを選ぶことで、認知度や評価が異なる場合でも、自身の能力を効果的にアピールしやすくなります。

5.マーケティング資格を選ぶ時のポイント

最後にどのマーケティング資格を取得すべきかお悩みの方のために、具体的に資格を選ぶ時のポイントや考え方について解説していきます。

資格取得の目的を明確にする

ポジションアップやスキルアップ、もしくは転職など、資格取得の目的を明確にしましょう。また、自分の得意分野を伸ばすことができる資格を選択していくのもおすすめです。


転職を目的とする場合は実績のある分野の資格の取得を目指すとともに、転職先で活躍するために新しいスキルが得られる資格の取得を目指すと良いでしょう。また、合格に向けて勉強した知識を実務で活用していくこと、そして結果を出してポートフォリオを充実させていくことを意識することで、スキルアップとポジションアップが実現できるようになっていきます。

自分の理解度に合った難易度から挑戦する

マーケティング資格を選ぶ時のポイントとして、合格できる可能性を高めるため、そして体系的かつ段階的に学んでいくためにも、自分の理解度に合った難易度から挑戦することが挙げられます。いきなり難しい難易度の試験に挑戦しても問題文がわからなかったり、専門用語の意味がわからなかったりすることで学習効率が落ちることがあるのが理由です。


特に資格試験の挑戦が初めての方の場合、合格することが良い経験となり、次の資格取得に向けて勉強のモチベーションを高めることにもつながります。


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6.まとめ

本記事では、マーケティング資格に興味をお持ちの方が、具体的なメリットやデメリットを理解し、どの資格に挑戦すべきか、そして資格取得に前向きになってもいただけるようにマーケティングの資格に関する様々な情報についてお話ししてきました。


企業や組織としての商品やサービスがどんなに優れていても、マーケティングの力なくしては売上のアップにつなげることはできません。マーケティングによって売上のアップに貢献していくことは、着実にあなた自身の評価につながっていくでしょう。また、転職時など個人としてのアピールをする場合においてもマーケティングの知識が役立つということも覚えておいてください。


資格取得に向けて勉強による成長が市場価値を向上させるということ、キャリアの停滞時にも成長が有効であることを理解し、資格取得に向けて勉強のモチベーションを高めていきましょう。


最後までお読みいただきありがとうございました。


本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。


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目次

1.マーケティングとは

広義のマーケティングとは

狭義のマーケティングの種類

「マーケティング資格はいらない」と言われる理由

マーケティング資格の難易度を把握する方法

2.転職やスキルアップに役立つマーケティング資格一覧

初心者におすすめなマーケティング資格

Webマーケティング分野のマーケティング資格

広報・PR分野のマーケティング資格

分析・解析分野のマーケティング資格

3.マーケティング資格を取得するメリット

マーケティングの基礎を体系的に学べる

市場価値が向上し転職活動が有利に

実務で具体的な成果を出しやすい

4.マーケティング資格を取得するデメリット

資格取得のためのコストが必要になる

実績や実務経験の代替になりにくい

資格によって認知度や評価が異なる

5.マーケティング資格を選ぶ時のポイント

資格取得の目的を明確にする

自分の理解度に合った難易度から挑戦する

6.まとめ